■イベント 日文研フォーラム

2014年11月27日 第283回    日文研フォーラム

概要
 この講演では、古典文学に見られるさまざまな隠喩的表現を取り上げ、その文体的な価値や様相を検討してみたいと思います。まず、歌ことばの隠喩性に注目します。また、隠喩がどのように英語やスウェーデン語に翻訳されてきたか、そして、その翻訳によって文章がどのように変化したのか、ご紹介したく思います。
 比喩、隠喩などのような概念は、今まで、すでに日本古典文学の文体解釈に使われてきましたが、さらに徹底的に隠喩論を活用して議論に応用すれば、文体解釈に新しい進展があるのではないでしょうか。これによって、たとえば『源氏物語』に見られるように、古典の物語世界が近代小説に変貌し、ジャンル変化さえ起こったことがあるという仮説も提起したいと考えています。
発表者
『日本古典文学における隠喩の考察 ――主に歌ことば、翻訳、隠喩の展開について』
スティーナ イェルブリン   国際日本文化研究センター  外来研究員   
コメンテーター
荒木 浩   国際日本文化研究センター  教授   
司会
佐野 真由子   国際日本文化研究センター  准教授   
場所:
ハートピア京都 3階大会議室 京都市中京区竹屋町通烏丸東入る清水町375
開場時間:
13:40
開始時間:
14:00
終了時間:
16:00
申込み:
不要
受講料 :
無料
定員:
先着180名