ジゾウ 1958年 三重県 「いふく寺」下の泉は眼病や重いお産に効くとされていた。そのそばに地蔵尊があり、流行神として人気があった。あるとき地蔵の帰属をめぐり論争になり、地蔵尊を「いふく寺」境内に移したが、とたんに人気がなくなり参拝者も跡を絶った。
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タマシイ 1967年 山梨県 死の前の晩には、魂が寺へ先に行くが、その時、男の魂は寺の玄関、女の魂は勝手口から入り、寺の人はガタガタするような音を聞く。
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ヒノタマ 1991年 神奈川県 弁天様が移転したら、移転後から、下の場所へと夜な夜な火の玉が飛んだ。下の場所に戻したら火の玉はやんだ。
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カネ 1989年 長野県 文永寺の鐘が評判になると、飯田の殿様が寺から鐘を取り上げてしまった。しかし、鐘が寺を恋しがって「文永寺恋しやゴーンゴン」と泣いて鳴るので、やがて寺に返された。
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ジャンジャンビ 1935年 奈良県 奈良の北の法連寺町のトモ寺と岩淵寺にも伝説がある。トモ寺に女を、岩淵寺に男を埋めたためだといわれている。
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カンノンサマ 1973年 富山県 魚津市経田の後藤某の網に仏像がかかった。家の仏壇に安置すると、其の晩「われを小川寺に安置せよ」とのお告げがあったので、翌日小川寺に移した。
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ヒカリモノ,トビヒ 1940年 新潟県 寺が火災にあって、焼けてしまった。しばらくして寺から光物が出るようになった。近くで仕事をしている人が、曼荼羅様を見つけ、それを寺に返却した。表装は焼けていたが、中身は残っていたのである。
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キフネミョウジン,ハクバ 1983年 京都府 山城国鞍馬寺は、藤原の伊勢人が建立した。この人物は普段から観音を信仰し、観音を安置する場所を探していた。するとある夜の夢に白髪の老人が現れて、自分は貴船明神であり、かの地に安置せよと告げる。そこで伊勢人は白馬に鞍を乗せ、この馬が留まる所に建立しようとする。そして留まった場所は夢に見た所と同じで、近くにあった毘沙門天像を安置したのが鞍馬寺の始まりだという。
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テング 1923年 山形県 永泉寺の境内に「天狗の石鼓」がある。
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ダイジャ 1992年 三重県 大淀というところに大きな松があり、その根元に大蛇がいた。人に悪さをすることはなかったが、見るだけで怖い。弘法大師が退治し、寺の本堂に頭だけ安置した。
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オニ 1993年 静岡県 在原業平東下りの際、宇津ノ谷の峠に鬼が出ると聞き、下野宇津宮素麺谷の地蔵尊に鬼鎮めを祈願した。地蔵尊は僧の姿になって現れ、鬼を10粒の小さな団子にして呑み込んだ。土地の人はその地蔵尊を祀った。慶竜寺の名物・十粒団子の由来。
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リュウ 1970年 奈良県 竜が竜花寺の僧から法華経を聴いた。その恩に報いるため、竜は雨を降らせた。けれども竜は大梵天主の怒りに触れ、身を分断させられて落下する。その身を祀ったのが竜海寺・竜心寺・竜天寺・竜王寺である。
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ヘビ 1970年 愛知県 いつも寺に来る蛇が死んでいたので、住職が葬ってあげた。すると、寺で受戒のあったとき、蛇が女になって和尚の弁当を持ってきたという。
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リュウジョ 1981年 岐阜県 昔琵琶湖に住む竜女がこの寺でお産をした。子供は寺に残され、成長して名僧になった。
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キツネ(ゾクシン) 1990年 富山県 狐が寺の境内でクヮンクヮン鳴くと、死人が出る。
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チョウヨ,マツ 1974年 大阪府 大坂の谷町筋八丁目にある願生寺の超誉は、名だたる念仏の導師であった。この寺は元々草庵だったが、その修造の始めに根のない松を2本境内に植え、もしこの寺が繁栄するならば、この松は大きく茂るだろうといった。実際繁茂して大木となったが、寺も仏殿や方丈、庫裡もある寺院となった。
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タマシイ 1988年 富山県 誰かが死んだ場合は寺の鐘がなる。霊魂が寺へ参って鐘をつくのだという。
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シシャ,コエ 1984年 福井県 某女は寺大黒をしていたが、死者のある夜には決まって寺へ「オシマイナ」と声がし、早暁には「おはようさん」と人もこないのに声がするといった。
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テラノジャリ,コイシ 1965年 鹿児島県 寺の中を1人で歩いていると、庭にある砂利が上から落ちてきたという。恐ろしい思いをしたが、これは寺の小僧の悪戯だと言う人もいる。
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レイブツ 1988年 愛知県 祐福寺の善導像は、漁師が海中から網で引き上げたものを光明寺に安置し、それから夢想によってこの寺に送ったという霊仏である。
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オニ 1993年 静岡県 宇津谷の峠に鬼が出て人を取ったので、宇都宮の素麺谷の地蔵尊が僧の姿になって現れ、鬼を10粒の小さな団子にして呑み込んだ。土地の人はその地蔵尊を祀った。慶竜寺の名物・十粒団子の由来。
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