ニンギョウ,ジュソ,クギ,(ゾクシン) 1915年 熊本県 立木を削って人形を描き、それに釘を打っておくと、呪詛する相手の体の、釘を打った場所が腐るといわれている。
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ウシノコクマイリ 1984年 新潟県 丑の刻参りには、お宮の杉に5寸釘でわら人形を打ち込む。「お宮の杉にはのろいがかかっているからやたらに伐るものでない」といわれた。人形を川に流したり土に埋めるものもある。こういった方法で他人からのろわれなくても、神様が罰をあててくれることもある。
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キツネ 1972年 新潟県 蕗を取ろうと沢に来たが、杉林が見えなかった。狐に化かされたと気づき、気を落ち着かせて引き返すと、杉林にたどり着いた。
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ノロイクギ,(ゾクシン) 1965年 愛媛県 樹齢200年を越えるといわれているもみじの木に直径40cmと50cmの2つに分かれて幹が伸びていて、その下には数十の穴があいている。これはのろい釘を打ったあとである。憎い人を呪うとき、藁人形を作って人に知られないように頭の無い4寸ほどの釘を49本打ち終えると呪えるという。ただし、途中で人に発見されると逆に自分が呪われるという。
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(ゾクシン) 1982年 群馬県 植物に関する俗信一束。生木に釘を打つと釘の方向の家のものが死ぬ、など。
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ジュソ 1915年 熊本県 果樹などが荒らされないように、板に手を書いて釘を打ち、逆さに枝に吊るしておく呪詛をする。もし果物を盗んだら、その者の手が腐るという。また立ち木を削り逆さに人形を描いて釘を打っておく呪詛をすると、呪詛を向けた相手の体の釘を打った所が腐るという。
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ニンギョウ 1986年 愛媛県 神納のビョウブガウネの上に人形畑というところがあるが、これは昔、ロンデンの和尚さんが檀家の人に山を焼いたところを打ってソバを撒いてくれといったが誰も行かなかったため、和尚さんは人形をこしらえて、行かなかった人の性根をとって人形にうつらせて畑を打たせた。性根を抜かれた人は1日中眠りこけた。人形が打ったので人形畑という。
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ユウレイ,サン 1950年 千葉県 障子の桟に釘を打つと幽霊が出る。
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ジガミ,カラスナキ 1984年 新潟県 屋敷内の大きな松には地神がいるということで、年に一度神主にお祓いしてもらっていたが、事情があってその木を伐ってしまったところ、それからはいろいろ悪いことがあり、お祓いも効果がない。また、この木は死に知らせの「カラス鳴き」の木にもなっていたが、ここにはのろいの釘が打ってあった。
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ガラッパ 1982年 鹿児島県 昭和27,8年の夏、温泉に河童が入ったために温泉が臭くなった。
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ノロイニンギョウ 1964年 福島県 いもや稲の盗みがあって困るとき、わら人形をつくって竹やりでそれをさし、犯人探しに使う。犯人が自分の子どもだと知ってのろい人形にやりをさせなかったばあさんもいたらしい。
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〔トウゲンゴンゲン〕,ユメマクラ 1987年 長野県 田沢温泉湯源権現社の祭神。大昔,役の行者の夢枕に立って田沢温泉の在り場所を教えた。役行者は温泉開湯の時社を造って祀り,この温泉の守護神とした。常にこの温泉の危急を救い,今でも毎年八十八夜にお祭をする。
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オダイブサマノキツネ 1965年 岡山県 オダイブ様は円城寺境内にあり、祭神はきつねである。「加茂のきつねは人を取る」と言われるが、これはオダイブ様のことである。この宮の裏の杉や松の幹には多くののろい釘が打ってある。のろわれると身体のどこかが痛くなるという。
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(ゾクシン) 1985年 福岡県 丑三つ時にワラ人形を作って祈り殺すというまじないがあった。その場所は観音様の境内にあるナギの木である。釘でヒトガタを打った跡が今でも残っている。
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ウシノコクマイリ 1972年 滋賀県 子供の頃、夜中にごつい桧の木に釘を打っている音を聞いた。親は「嫁さんが人形に五寸釘を打って、妾を呪い殺しているのだ。うっかり途中で会うと追いかけられるぞ。何日も通うと、しまいに牛が見えてきて邪魔をする」といっていた。
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ワラニンギョウ,ゴスンクギ 1933年 大阪府 ある森に丑の刻参りのわら人形があるというので見に行くと、5寸釘が7・8本突き刺さった状態のわら人形が楠に打ち付けられてあった。
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ノロヒノクギ 1935年 大阪府 呪いの釘が打たれてある松の名木と、切ると後難のある柳があったが、いつの間にかなくなってしまった。
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ワラニンギョウ 1975年 東京都 神田藍染川で犬が怪しい箱を食い破ったら中から藁人形が出てきた。人形には蛇が巻き付いていて、蛇の頭から大きな釘が打ち付けられていた。
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ノロイノワラニンギョウ 1999年 佐賀県 昔は呪いの藁人形が使われていた。田島神社の境内でも見つかったが、藁人形を釘で打ちつけるのは神社の木に限らないらしい。特別な装束もしなくてよいらしい。
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キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーはウスクガジュマルの木に住み、住んでいる木に釘を打たれることを嫌う。
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ヒトヲノロウホウ(ゾクシン) 1923年 秋田県 呪いたい人の名前を心に唱えながら、家の柱に釘を打つと、その人は災難にあう。
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