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検索対象事例

ノリワラ
1964年 福島県
葉山の神つけに集まった一般客の中で、のりわら(葉山の神がつく人)を軽蔑することをささやいた者がいたが、たちまち青くなって倒れた。

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ノリワラ
1964年 福島県
のりわら(葉山の神がつく人)が「この中にけがれた者がきているから、今いましめてやる」というと、戸外で倒れた者がいた。生ぐさものを食ってきた者だったという。
類似事例

ノリワラ
1964年 福島県
初めにのりわら(葉山の神がつく人)を選ぶときには、つきそうな人をすわらせて試しにみなでおがんでみる。一度のりわらになれば毎年同じ人がつとめる。のりわらはみな男で、理屈っぽく疑いぶかい人にはつかない。
類似事例

ノリワラ
1964年 福島県
のりわら(葉山の神がつく人)に神がつくと、めばち(まばたき)しなくなる。火の中をのりわらが渡るときは、火ぼえ(ほのお)のためにすがたもみえない。火を渡ったあとののりわらは、気がはやって何をするかわからないのでむしろなどでおさえておいた。
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ハヤマノカミツケ
1964年 福島県
旧10月8日前後、葉山の分霊をのりわらと呼ばれる白衣を着て鉢巻きをしめた人にうつして神つけを行う。氏子が祈ると、のりわらが持った幣がばさばさと動いて神がのりうつりる。
類似事例

ノリワラ
1964年 福島県
ある年、のりわら(葉山の神がつく人)が風邪を引いて祭りの日に自宅にいたところ、お宮で人々が拝み出したらひとりでに神がつき、ぴょんぴょんとびながら相当離れたお宮まで行ったという。
類似事例

ハヤマノカミツケ,ヒ
1964年 福島県
のりわら(葉山の神がのりうつる人)が火をたけとご神託を告げると、戸外に青竹を四方にたて、しばを積んだところに火をつける。のりわらは火を幣束でたたきながら渡る。これを「火をしめす」という。のりわらの指示に従って人々もはだしで渡るが、すね毛は焼けてもいっこうに熱くないという。これをすると病気をしないという。すべてが終わるとのりわらは幣で火をたたく。これを「火をかえす」というが、その後は熱くて渡れるものではないという。
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ノリワラ
1964年 福島県
高橋某というのりわらは、すぐれた人で、ろくに祈らなくても威勢で神がついた。すわったまま1.5メートルぐらいとびあがったりした。泥酔して騒いだ者がきたとき、のりわらが幣をふりたてると、その男がひっくり返って口から泡を吹いて気を失った。
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ハヤマノカミツケ,タクセン
1964年 福島県
のりわら(葉山の神がのりうつる人)に、世の中のこと(翌年の作柄のこと)、へい行病や火事のこと、個人のことの順番で託宣をきく。このとき、のりわらは幣束を上下に振り夢中の体であるが、急に幣を放り上げてうつ伏せになることがある。これを「神あがる」といい、「拝みあげ」と称して人々が「さんげさんげろっこんしょうじょう」と唱える。のりわらに塩水を飲ませると正気に戻る。少し休ませたあと、氏子はまた拝んで神をつけ、聞くことが終わるまでくりかえす。終わった翌朝、供物をもって山のお宮に参り、料理をたべて精進あげをする。使った幣束はうまやの入り口にさしておくと馬にけががないという。
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ササヤキバシ
1967年 福島県
夜中になると橋の上でぼそぼそささやく声がするが、行ってみると誰もいないのでささやき橋といわれる。昔この橋をかけようとして、大きな杉の木を切ったが一夜で切り口がふさがってしまう。やっとのことで切り倒して運ぼうとしても動かない。占い師の言うとおり、木の精と通じた婦人を連れてきて木に別れをささやかせると動いたという。
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ハヤマノカミツケ
1964年 福島県
旧10月8日前後、葉山の分霊をのりわらと呼ばれる白衣を着て鉢巻きをしめた人にうつして神つけを行う。そこでさまざまな託宣をきき、翌年の豊熟を祈る。
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ノリワラ
1954年 福島県
大谷吉重氏は、10歳の時からお籠もりに出て、17歳の時の初めて神が憑くのを経験した。彼の部落にはのりわらがいなかったため、以来、彼は部落のりわらを勤めることになった。神が憑くと自然とぼーっとなり、自分の意志は働かなくなるという。体調の悪いときでも、祭の時には自然に神懸かりの状態となり、ひとりでに身体が動くという。
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ノリワラ,ハヤマ
1949年 福島県
神が憑いてその神の言葉を伝える人のことをノリワラという。葉山を祀る所は葉山の神が出る。葉山以外の諸々の神を祀る所ではそれらの神も出る。その場合幾つかの神が次々と出現するが、ノリワラはそのたびに神を送り、迎える。出るはずの神が出ずに代理の神が出ることもある。稲荷の代わりに月山さまが出たり、その数年後に稲荷が出ることがあった。何かの神に代わって水神さまが出たが一年だけのことだった。そういう時は、今年は都合で出られないので他の誰かに代わってもらうのだと言う。
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ハヤマノカミツケ
1964年 福島県
葉山の神の託宣で、いつ何日に大水があるとあった。ところがその日は快晴だったので、誰かが葉山のうそを笑ったら、午後からにわか雨になり、大水が出た。
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ハヤマゴモリ,ノリワラ
1967年 福島県
羽山ごもりの託宣のとき、こもり人たちが祈願のことばを唱和すると、のりわらの手にしている白幣がさらさらと音をたてて動くので、神ののりうつったことがわかる。
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ハヤマゴモリ,ノリワラ
1964年 福島県
羽山ごもりのりわらは大姓の中から信仰の厚い人が選ばれてなる。神がついたり、のりうつったりすることが必要なので、旧11月17日のこもり堂の託宣で、羽山大神にきき、神官・先達・かしき(司会役)世話人で選ぶという。人によってつかない者もあり、気がある者については、3、4年試みて見込みがでたところでひきつぐ。
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カンジョガミ
1956年
一般には、厠神または便所神という。この神に行き逢うと、転んで気絶することがあるという。
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サスガミ
1956年
一般には、厠神または便所神という。この神に行き逢うと、転んで気絶することがあるという。
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ウミボウズ
1956年 東京都
海坊主は人に憑く。のり採りに行って死んだ人がいる。
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ノリワラ,タクセン
1964年 福島県
のりわらの託宣では普通、個人名はでないが、あるとき神様の威光を汚すようなことをした者があり、このときははっきり名が出て、責める方法まで示された。その人の家はたちまち滅びたという。
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ハヤマノテング,テングノスモウトリバ
1956年 宮城県
葉山権現の鎮座する巌の上に、昔天狗が棲んでいて、そこでよく角力をとっているのを杣人や狩人などが見ることがあったという。それから葉山に天狗が棲むといわれ、その巨岩のあたりを「天狗の角力取り場」というようになった。
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エヂナツコ
1961年 岩手県
やまねが冬眠しているのをえぢなっこという。客が来ると囲炉裏の端に出て、とんとんと叩くことがあり、そうすると客は馬鹿になる。
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