コハク 1973年 虎は死ぬと、その魄が土地に入り、石に変化する。それを琥珀もしくは虎魄という。
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タヌキ 1991年 香川県 中熊谷に沿う道の大きな薮のあるところは狸道で、シャリシャリと小豆を洗う音がするが誰もいない。向かいの谷から「栗の木で首つりが舞いよるぞ」と叫ぶ声がするが、首つりなどはいないという。
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キジン,オニ 1974年 神というのは気が盛んなことであり、魄というのは鬼の盛んなことである。気は魂であり鬼は魄である。
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タマシイ,ユウレイ 1973年 人が死ぬ時には10中7~8は魂が出て知人などを尋ねる。来たとしても黙って座っているだけである。人が死んでからもこのようなことがあるが、多くは生前のことである。生前のものは魄(たましい)、死後のものは幽霊という。
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タマシイ,ユウレイ 1973年 出羽の国では、人が死ぬとき、10回に7、8回はたましいが出て友人や親戚を訪ねる。それはただ黙って座っているだけだ。生前のものを魄と言い、死後に出るものを幽霊と言う。
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コンハク,ハクレイ,ユウレイ,ユウコン 1974年 魂魄に関する事例書き上げ。実盛の魂は冥途に行きながら魄はこの世にとどまった事。朝長の魂は膳所に行ったが魄は修羅道に残った事。日蓮の魂魄が佐渡へ行った事など。
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キツネ 1985年 和歌山県 昔は狐が人につくことがあった。狐がつくと人一倍ものを食べたがるようになる。また、ある男は死んだと思われていたのに、急に飛び出して4メートルぐらい下に飛び降りた。そのとき狐が落ちたという。
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キツネ 1983年 東京都 おまんじゅうを持って富士塚という所を通ると、風呂敷が急に重くなり、しばらく行くと急に軽くなった。狐が入って中のものを全部食べてしまったらしい。
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(イキアイニナル),(ムジナツキ) 1984年 新潟県 山や野良に出て急に気持ちが悪くなることを「イキアイになった」という。多くはムジナに憑かれたものだといわれるが、この療法は、その人をうつ伏せにして、蓑を逆さに掛けて、釜のふたで煽ぐというものである。
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(イキアイニナル),(ムジナツキ) 1984年 新潟県 山や野良に出て急に気持ちが悪くなることを「イキアイになった」という。多くはムジナに憑かれたものだといわれるが、この療法は、蓑を上下逆さに着せて鍋のふたで煽ぐというものである。
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スミガヤケナイサワ 1965年 秋田県 爺さんが炭を焼いていると坊様が来て「炭はどのように出すのか」と聞くので、冗談に「念仏を唱えながら」と言うと、坊様はその通りにした。それからそこでは炭が焼けなくなった。
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(カミノハカゼニアウ) 1984年 新潟県 外で急に気分が悪くなると「神のハカゼにあった」といい、入口で頭を外に向けて釜のふたで三回煽り、ぴしゃっと戸を閉める。
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サンコンナナハク,ナナクサ 1983年 正月7日に、7種の若菜を集めて粥を作るのは、人には三魂七魄という魂があり、天では七星として現れて、地では七草となる。その七草を食べれば、その年は四季の病に犯されない。
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ショウトクタイシ,カミナリ 1932年 奈良県 雨が降り続いた後、井戸に雷が落ちた。その後、上から聖徳太子が落ちてきて、大きな岩で井戸にふたをした。それ以来、雷はそこへ落ちない。
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ザシキワラシ,カッパ 1924年 岩手県 ザシキワラシと河童はおなじものであるという。髪は赤く、頭の上に皿をのせたようなものだ。魚油を使っていたころはそれをなめによく人の家に入ってきたのを見たという。
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(イキアイニナル),(ムジナツキ) 1984年 新潟県 山や野良に出て急に気持ちが悪くなることを「イキアイになった」という。多くはムジナに憑かれたものだといわれるが、この療法は、着物を被せておき、家にある一番大きな鍋のふたで煽ぎ、「出てうせろ」といって、ぱっと被せた着物を外へ投げるというものである。
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コウボウダイシ 1975年 山口県 弘法大師に水をやらなかったら、川が地下にもぐってしまった。
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シノヨチョウ,テンキ 1978年 静岡県 「天気が急に変わる」のは死の予兆
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ヤマネコ,ヤマノカミ 1991年 香川県 真夜中に焼き上がった炭を出そうと働いていると、猫の鳴き声が聞こえる。声は急に大きくなり、きっと山の神さんに脅かされたのだと思って、以後は真夜中に山仕事をするのをやめたという。
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アブラジメ 1956年 宮城県 11月15日は「油絞め」を行い、「油絞め餅」を搗く。何代か前の昔、おいさという下女が油絞め餅を喉に詰まらせて死んだので、屋敷の隅に氏神として祀り、しるしとして杉の木を植えた。やがて大木になりこの木で小舟を作ったが動かない。「おいさ、おいさ」と下女の名を呼ぶと舟は動くようになった。
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ダイジャ,アナグチサン 1975年 高知県 舟形に入る所の手前の川端にアナグチサンがある。7月1日に穴の中に石を投げると下に流れるが、また戻ってくる。雨乞いで雨が降ったり、ここにある木を炭にした人が病気で死んだり、魚を取ろうとした人が死んだりした。
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