ソウギ 1979年 連歌師の宗祇が諸国を遍歴中、ある廃寺に宿した。この寺の僧は連歌を好んだが、「下ナルモノニ上エサガレバ」という句を続けられずに死んだという。その無念が残って夜な夜な怪異を為し、その夜も寺僧が出現した。そこで宗祇が「藤ナミノウツロウ水ノ清クシテ」と吟じると寺僧は消滅した。
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カミノカンオウ 1976年 東京都 天明5年の大干魃の折、雨乞いの祈りを捧げ、連歌を詠んだところ、初めて3日後に夢で神のお告げがあり、すぐに雷雨となった。
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チンジュキタノジンジャノサイジンテンジン 1984年 新潟県 9月25日の「天神さんの神送り」の日には、鎮守北野神社の祭神天神は、酒を造るために一足先に出雲にたたれるというので、甘酒を供え、赤飯を焚く。
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テンジンサマ,トシガミ 1984年 福井県 天神様というのは、天神地衹ということばがあるように、天の神ということで、正月には天から地上に降りて年神になるという。
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カガミテンジン,コノハテンジン,マエテンジン 1978年 秋田県 260、70年ほど前、多賀谷家の主が古城址霧山に登って天神の画像の掛軸を開こうとしたところ、下の方の居館から出火した。この掛軸の祟りかと思って戻ると、実は何事も起こっていなかった。掛軸を巻き直すと、間から紅葉が落ちてきたので、これを「木の葉天神」と称し、以後開かないことに下。秋田藩の画家が描いた「前天神」という天神像をその前に掛けることにしている。
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ヨモギ 1975年 東京都 隣家の老父が、好んで菊を育てていたが、丈を伸ばさずに花を開かせようとして年々刈り込んでいったところ、2,3年経つと、艾へと変わっていた。菊を唐艾というのはもっともだと連歌師は語った。
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オオガマ,テンジンサマ 1950年 千葉県 大蝦蟇は天神様の使いなので殺してはならない。
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テング 1976年 京都府 兼寿という連歌師は慢心のために天狗になった。竜山公が大天狗に兼寿を呼びに遣わせた御文が残っており、本願寺の重宝となっている。
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シチテンジン 1949年 山梨県 田のうちに七ヶ所の同様な天神の小祠が祀られている。上今井から優れた人が出るのはこの七天神を祀るっているからであるといわれている。少しでも祠のある土地を耕すと必ずその人は死ぬと信じられており、実際死んだ人もいるという。
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シュウキャク 1975年 山形県 宗祇がある寺に宿した時、夜更けに数人が連歌をした。聞いていると1人が句を吟じたが附句が続かず皆消えてしまった。次の夜も同様に現れたので宗祇が附句をすると皆消えて二度と現れなかった。
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テンジンサマ 1984年 福井県 神様が去来されるときには火をたくことが多い。正月は25日で終わるといわれており、天神様は天神講のオショウジコの煙に乗って、天上へ帰られる。
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ジゲン 2004年 ある医師が長年五条天神への信心を怠らなかった。彼はある時夢で五条天神からの示現を受け,疫病を治すことができた。
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アオジロイヒ,レイ 1983年 香川県 天神さんの下にある大岩に海で死んだ人の霊が寄るため、雨の日などは青白い火がともるという。
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カッパ 1978年 東京都 天明5年、麹町飴屋のある心正直な者のところへ夕方、童子が来て戯れた。飴を与えたら毎夕方来るようになったので跡を付けると、童子はお堀の中に入っていった。さては河童かと驚いていると、ある日童子が来て見たことの無い銭を1枚くれて、それ以来来なくなった。
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バケモノ,タヌキ 1974年 埼玉県 武蔵国秩父の郡鉢形は大城の跡で狐狸も多く住み着いている。夜、寺で連歌をしていると丑2つ刻に火桶の下から笑い声がした。火桶を動かすと下から黒い獣が仏像の方へ逃げた。夜が明けて調べると仏像が笑い出した。仏像を打ち壊そうとすると黒い獣が逃げていった。
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ムジナ 1972年 千葉県 ムジナは夜歩いている人に、上から砂を掛けてきた。昔の話。
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テンジンサン 1983年 香川県 ある時、宮田家の人が病気になった。治らないので行者に拝んでもらったところ、天神さんがお堂を建てる催促に来ているという。お堂を建てて祀ったらすぐに病気が治った。この天神さんはお堂が火事のとき、飛び出して三角寺の松にひっかかっていた。
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(ゾクシン) 1974年 宮城県 百目木・天神・稲干場に、ウジ神と呼ばれる石の小祠を祀る家が4軒ある。天神の佐藤氏の家では裏の草やぶにある。家内安全の神であり、明神様である。ご先祖様だともいう。かまわないでいると、病気をするといわれている。
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ウマ 2001年 岐阜県 天神神社の絵馬の馬が田畑を荒らしたので、鋤で打った。
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ヘビ 1981年 和歌山県 1920年ごろのこと。大橋の天神様で水路工事していたら、岩穴から太さ10㎝の首に黄色い玉模様のある蛇が現れ、その蛇の上を5匹の蛇がニョロニョロ動いていた。天神様のお使い。
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タカボウズ 1983年 愛媛県 飛梅天神社の北にある竹薮の中の小道に白い着物を着た小坊主が出た。見ていると大きくなり、そのまま消えてしまった。
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