ヤビ,テンビ,ヒノタマ 1985年 和歌山県 矢火は赤色である。赤色の天火は異常の知らせではない。青い尾を引いて川を渡って飛んで来る火の玉があると、村に死人が出たという。実際に火の玉を飛んで行くのを見て、それから数時間してから村に死人が出たという。
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キマメ 1976年 長崎県 宝暦6年4月朔日夜、黄豆が降った。
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タヌキ 1996年 香川県 黄峰の水飲み場から下りてきた所のお地蔵さんの側に、たくさん狸がいた。毎日、晩になると、火がお地蔵さんの所へ下がり、10分ぐらいたつと黄峰の方へ上がっていった。
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ヒノタマ 1943年 群馬県 某家の娘が死ぬ際に、その家の屋根から大きさが1尺位で、中心から赤、黄、青の色をしたヒノタマが飛び出るのを親戚の者が見たという。
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ゴゼサンノヒ,タマシイ 1978年 愛媛県 昔、死んだごぜさんの魂が薄赤色の火となって彷徨っているのが毎晩見えたという。その火は盲人が歩くようにゆっくりしていた。
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ジンジュウ 1975年 京都府 京師のある縉紳家に騰黄という狐のような神獣の図がある。一説にこの獣は神代より日本にいて唐山に渡った。その地で黄帝がこれに乗り天下をまわって民衆に乗馬を教えたという。
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シンシノトリ 1931年 長野県 蓼科の峯に雷鳥に似た神鳥がいる。朝と暮れに時を知らせる声が麓まで聞こえることがある。雄は色黒で白斑があり、碁石鳥に似ている。雌は黄雌鳥に似ていて、胸は黒く、白斑がある。足は踵の際まで毛がある。雛は鳩と同じように松の実や松のみどりの葉をついばむという。
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ハト(ゾクシン) 1990年 栃木県 鳩が夜鳴くと人が死ぬと言われている。
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(ハトナキ) 1986年 埼玉県 夜に鳩が鳴くと女が死ぬ。
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ショウネンダマ,ヒトダマ 1952年 兵庫県 人魂は、青白く細長い尾を引いているというのが一番多いが、燈色や赤色、マグネシウムを焚いたような光、中央が紫色で周りが赤色、蛍の光のように淡く小さなものがあるともいわれる。形は丸く尾は太く短いものや、飛行しながら縮んだり膨れたりするものがある。人魂の発する音に関しては、病室の押し入れで異様な物音がしているときに、戸外で壁の隙間から人魂が飛び出したという話もある。
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クモ 1975年 深山に、大きさが車輪ほどもある蜘蛛がいて、よく人をとって喰らうという。
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(カハク),スイジン,カワドウ,スイコ,カワタロウ,カッパ 1980年 筑後・肥後・豊後では河伯が多く出現するという。形は猿に似て小さく、髪の毛は赤色で太く長い。水に入れば髪の毛は見えなくなる。よく水害を発生させ、水辺に歩く人と相撲を取るが、取った人間は寒熱の病をはっするという。
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ヌエイシ 1975年 京都府 かつて御所の上に現れた怪鳥を、源頼政が鳴弦の術で退治した時、その怪鳥が射落とされた場所を鵺池という。そのほとりにある石を鵺石といい、石垣で周りを囲んである。鵺石にさわれば必ず祟りがあるといい、太閤の頃も、この土地を誰かに与えることはなかったという。
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トビ 1952年 島根県 鳶が低く飛べば雨。
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ヨタカ,カイシ,セキコ 1976年 夜鷹は恠鴟とも言い、昼は伏し、夜に行き、鳴き声で怪を為す怪鳥であり、一名に隻狐ともいう。今井良臰が荏原郡戸越村に住んでいた頃、黄昏時に木立の茂みより立ち出る鳥があり、道路に伏して、人が通れば移動してまた伏したのを見たという。形は定かに見えなかったというが、これは夜鷹だろう。
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ヌエ,サルガミ,ヘビガミ,イヌガミ 1931年 愛媛県 源頼政の母の病が重かった頃、頭は猿、尾は蛇に似た鵺という怪獣が京都の紫宸殿に現れ、頼政が退治を命じられた。仁平3年4月7日、頼政は母から贈られた矢で鵺を射落とした。その夜、母は他界したが、鵺は現れなくなったという。退治された鵺は斬られて摂津の川尻へ流されたが、四国に流れ着いて祟りをなしたとか、頭は讃岐に着き猿神に、尾は伊予で蛇神に、手足は土佐、阿波に着いて犬神になったともいわれる。
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ヌエトリ 1975年 土佐人大神垣守によれば、奴衣鳥は猿楽の笛のひしぐような音で亥の刻頃から夜に鳴く。鳩よりいささか大きく、鳶の羽のようであるという。
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ハト 1973年 東京都 御先手頭である山本源八郎の家紋は鳥居に鳩であるが、吉事がある前には鳩が集まるという。元は新御番という役目だったが、鳩が家に入ってくる度に出世していったという。
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カッパ 1935年 奈良県 魚釣りをしていると、石の塊が大声をあげて川に沈んでいった。見ると、赤色の猿喉が山から川に落ちていった。何時までたってもあがってこないので、よく考えてみると、これが河童であったと思う。
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ヒノタマ 1960年 静岡県 小塚谷のお寺の庭から火の玉が飛んできて、目の前1m位のところを通った。10cmくらいの大きさで、電球のように薄明るくて丸かった。色は赤と黄で、目がチラッとして変になった。このとき、電気にかかったような気がした。
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アマリダマ,ヒトダマ 1952年 兵庫県 人魂は一人に一つだとも二つだともいう。白色は一つで、赤色は七つあるという人もいる。人魂が目撃されても不幸に関係の無いものを余り魂と呼んでおり、これは人の知らぬ間に帰っているため不幸がないという。
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