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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イシウス
1979年 岩手県
遠野物語27話の池の端家の墓は柳玄寺の墓地にある。米俵に跨った同家の主人の姿が墓石に刻まれている。池の端家は池田家の分家で、物見山中腹の沼の女から石臼を貰ったのは池田家の主人であった。その力により家は富貴となったが、同家の妻はある日禁を犯して石臼を廻す主人の姿を覗き見た。それ以来石臼から黄金は出なくなり、立腹した妻がこれを外に放り投げるとそれまで湿地であった地が池に変わった。その後家の名を池田と称するようになった。

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イド
1979年 岩手県
池田家に1人の美しい娘がいたが、とある事情により屋敷内の井戸に飛び込んで死に、その頃から同家の没落が始まったという。その後池田家の地は北日本相互銀行の用地となり、同行建設の折に井戸も無くなった。それ以降同行の行員で病弱になるものが少なくないという。遠野地方では井戸を埋めることは不吉の徴とされる。
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オコジョ,キツネ
1954年 山梨県
ある人が、持筋の家の前を通ると、たくさんの白犬が集って、その家の主人と酒盛りをしていた。覗いていると主人が呼ぶので、一緒に酒を飲んでいたが、主人と喧嘩をして殺してしまった。すると主人は狐に姿が変わり、小さい白犬は皆消えてしまったという。
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オオキナカニ
1961年 鳥取県
以西の宮木の池田家には大きなカニの爪があった。これは昔、釈迦平山に七池七福神というところがあり、松が7本生えていた。その池の主が大きなカニであったが、ある時洪水で流されて、池の下にあった滝つぼにはさまれて死んでしまった。そしてそのカニの片腹は池田家の小便つぼにしてあったという。また、カニがはさまれて死んだのでそこをカンバサレの滝という。
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ゲドウ,イラズノマ
1957年 愛媛県
主人を殺した男が殺されて外道になった。28日と1日に音がして祟るので、主人の部屋を「入らず」にして男を祀った。主人の家の跡は娘が継いだが、弟妹に馬鹿が出て、主人が弟を殺した。
類似事例

サカギバシラ
1969年
逆木柱の祟りで家の主人が死んだ。
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テン
1941年 新潟県
寺に滞在していた僧が、炒り豆を挽く為に、夜になって石臼を使った。寺の人はいつもよりうるさいと思っていたが、僧の頭上で貂が暴れ始めた。石臼を慌ててしまい、貂からひどい仕打ちを受けた僧は、こっそりと寺を出た。
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イシウス
1979年 鳥取県
大晦日の晩に旅の乞食坊主が宿をたのみにきたのを、欲張りな兄は断ったが、貧乏な弟は泊めてやった。乞食坊主はお礼にと欲しいものがなんでも出てくる石臼を弟に渡した。欲深い兄は弟にその石臼を借り、自分の物にするつもりで海へて、塩を出したが止め方がわからず、石臼とともに海に沈んでしまった。海の水が塩辛いのはこのためである。
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ヘビ,イケノヌシ
1971年 長野県
きれいな娘がさまよっていたので老人が背負って池まで連れて行った。本当の姿を見せるといって、池に飛び込むと大きな蛇が現れて水の中に消えた。蛇の扇子が落ちていたので礼だと思い持ち帰ると、池田はつぶされていた。
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ユメ,アオイヒカリ,オウゴン
1937年 長野県
山の陰に黄金が埋まっているという夢を3年連続で見た主人の話を聞いて、家来がそっといって掘ると本当に黄金が出たが、青い光になって飛んでいってしまい、返ったら主人の家が黄金に埋もれていた。
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オオカニ
1961年 鳥取県
伯耆の船上山麓には大松7本と7池があり、池の主は大蟹だった。ある時洪水で蟹が流され、下の池の滝壷にはさまれて死んだ。池田家ではその蟹の爪が小便壷にされていたという。
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ダイジャ
1939年 岐阜県
池のサコと称する湿地がある。昔は池だったが、ある年に大雨があり、池の水が増加して堤防が壊れたので大蛇はどこかに行き、池の形状を失い湿地となったので池のサコという。大蛇の住んでいた間は、久郷某方は繁盛したという。
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タタリ,オシラサマ
1979年 岩手県
柳玄寺にオシラサマがある。これはもと中沢村佐々木家に伝えられていた。佐々木家では肉食を忌んでいたが、ある時家人が熱病に悩まされたので占ってもらうと肉食したからということであった。この程度のことで祟るとは何事かと主人がオシラサマを流れに投げ込んだが、熱病は前にもまして激しくなった。主人は悔い改め、行方を探し持ち帰り、一心に念じると熱病は快癒した。主人はこのようなものは恐れ多くて家には置けないと柳玄寺に納めた。8、90年前のことという。
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ダイジャ
1928年 奈良県
お亀という百姓の妻が、毎日化粧をして家の傍らの井戸に映してみていた。次第に人間ではない姿になり、亀山の池に入ってしまった。その池はお亀池という。
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ヘビ,イケガミ
1976年 三重県
城山で畑仕事をしていた老夫婦が、お池には神さんがおるというが本当か、と話をしていたら、神様が怒って池が渦を巻いた。それ以来、その家では池神様を祀っている。池神様は蛇。
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コウシン,ハッピャクビクニ
1963年 新潟県
ある家の主人がオカノエ講に出た際、やどの主人が人間に似たものを料理しているのを見たので、誰も料理を食べなかった。家に帰ると着物の袖から肉が出て来て、娘が食べたところ800年生きた。やどの主人は庚申さんだという。
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(ノロイ)
1976年 山形県
羽州米沢北に百子沢という所に小池がある。昔、長者の家で非常に髪の長い女が働いていた。ある失敗をして、主人が打ち殺そうとしたところ、池に飛び込み、家族を亡き者にして、この場所を池に変えてやると言った。その言葉通り、長者の家は死に絶えて、池となった。
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(ゾクシン),ユメ
1933年 長野県
青木村では仏様の亡くなった部屋には石臼を転がす。怖い恐ろしい夢を見ぬためである。
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ヘビ
1981年 長野県 
池田(イケンタ)の沼に主の蛇がいた。膳椀を貸してくれたが、あるとき村の者が返さなかったので、娘の姿になって天竜川を下って阿南町まで行き、お寺の井戸に入ってそこを池にした。それが深見の淵。寺で鐘をつくと主が暴れるので、その寺は今でも鐘をつかず、代わりに太鼓を叩いている。
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リュウジョ,ダイジャ
1977年 岐阜県
寺の先祖であるお坊さんの妻が出産の際に「絶対に覗いてはいけない」と頼んだ。約束を破り覗くと、妻はとぐろを巻いた大蛇の姿となっていた。すると妻は池に飛び込み、そのまま姿を現さなかった。その池の跡地には竜宮乙姫の古井という井戸があり、底が深く琵琶湖と繋がっているという。その後、生れた子どもは境内のかやの木の実を舐めて育ったと伝えられる。
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トリ,ネコ,(オンガエシ),(ユメノツゲ)
1956年 宮城県
元禄(1688~1704)末頃,伊達宗重の家臣坂本宇兵衛は子供がなく,飼猫と鶏を可愛がっていた。ある秋の夜更けに鶏がトキを作ったので,主人は不吉だといって鶏を殺し近くの川に捨ててしまった。同夜,この鶏が坂本家菩提寺の住職の夢枕に立ち,「自分は坂本家の飼鶏であるが,同家の猫は毒を以って主人に害をなそうとしている。夜中に鳴いて知らせようとしたのだが,主人は私を殺してしまった。和尚様から委細を話していただきたい。」と言う。住職が翌朝早く坂本家を訪ねると,丁度主人が汁椀を手にとろうとしていた。その時,同家の猫が外から飛び込んできて,椀の中に何か落としたまま走り去っていった。主人が気にも留めず椀に口をつけようとしたので,和尚は慌ててこれを止め,夢の知らせを語って聞かせた。椀の中を見ると黒じみた油と毒蜥蜴の頭が入っていたので,驚いた主人は猫を斬り捨てようとしたが,猫はそれきり現れなかった。宇兵衛は鶏に対して自らの不明を恥じ,懇ろに鶏を供養した。
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ヘビ
1974年 東京都
江戸の久右衛門町である家が窃盗にあい、容疑者として同家の下女とその密夫が捕らえられ、下女は獄死した。死体の取引を同家の妻が拒否したので、死体は寺に送られた。その頃妻は病気になっていたが、彼女のもとへ夜になると蛇が現れるようになりついに死んだ。死体を沐浴させている時、首をみると蛇が巻き付いているのが見えた。
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