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検索対象事例

タタリ,オシラサマ
1979年 岩手県
柳玄寺にオシラサマがある。これはもと中沢村佐々木家に伝えられていた。佐々木家では肉食を忌んでいたが、ある時家人が熱病に悩まされたので占ってもらうと肉食したからということであった。この程度のことで祟るとは何事かと主人がオシラサマを流れに投げ込んだが、熱病は前にもまして激しくなった。主人は悔い改め、行方を探し持ち帰り、一心に念じると熱病は快癒した。主人はこのようなものは恐れ多くて家には置けないと柳玄寺に納めた。8、90年前のことという。

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オシラサマ,タタリ
1979年 岩手県
遠野市新町昨田屋にオシラサマが伝えられていた。ある年オシラサマが盛岡の師範学校に移された。それを拝む女生徒は柔和となり教化に役立ったが、ある日突然女生徒30数名が正体不明の熱病にかかった。ミコに占ってもらうとオシラサマが故地に帰りたがって祟りをしているということだった。早速連れ帰り納めると忽ちに全員が快癒したという。
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オシラサマ,タタリ、オグナイサマ
2001年 青森県
佐々木家にもとあったオシラサマは、この神が暴れて困った分家から預けられたものであったが、これを祀る家では鶏卵を食べられなくなってしまって困るので、川に流して捨ててしまった。そのときは何もなかったが、ある年に主人が眼病を患ったところ、これが捨てたオシラサマの崇りであることが分かったので、新しくまた神を祀ることとした。7・8寸の男女2体の人形で、オセンダクは首からまとい、オグナイサマと呼んでいる。
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オシラサマ
1977年 青森県
佐藤家のオシラサマは、シンルイの家が火事で家が全焼したときに、オシラサマだけが小川に入って焼け残っていたものである。それを拾って祀っていたが、病人死人が続いたので拝んでもらったら、火災のときにオシラサマも片目を失ったので、それを作ってもらおうとしてそういうことをしている、と言われた。
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オシラサマ
1999年 宮城県
小野寺家にはオシラサマは2体あるが、魂のあるものだから人には見せない。ある人が信じないでオシラサマを川に流したが、オシラサマは川上に流れていったという。
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コウボウダイシゾウ
1979年 岩手県
旧松崎村(現・松崎町)菊地家で、ある時蔵を除いて屋敷を焼失した。普請後、同家の妻が原因不明の病にかかり、祈願のため家人が柳玄寺を訪れた。その時は護符と医療によって快癒したが、住職は同家の蔵内に仏像らしきものが放置されているので探すように言った。数年後妻は再び不明の病に倒れ、柳玄字を訪れたが、住職の再度の言に蔵内を隈なく探すと弘法大師像が見つかった。それを懇ろに回向したところ不明の病もたちどころに快癒したという。数年前の話。
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オシラサマ,イエノカミ
2001年 青森県
オシラサマを祀る家が火事になった際にそのオシラサマが飛び歩くということは、没落した家からの移動のこととも読める。本家から分家にオシラサマが譲られる場合、それは一族中における家の神の移動であって、その神を継承させることにつながる。
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オシラサマ
2001年 青森県
子供の夜泣きはオシラサマのある家で拝んでもらった。
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オコジョ,キツネ
1954年 山梨県
ある人が、持筋の家の前を通ると、たくさんの白犬が集って、その家の主人と酒盛りをしていた。覗いていると主人が呼ぶので、一緒に酒を飲んでいたが、主人と喧嘩をして殺してしまった。すると主人は狐に姿が変わり、小さい白犬は皆消えてしまったという。
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オシラサマ
2001年 青森県
某家のオシラサマは、元々はマリコという屋号の家のものであったが、火事の際にそのオシラサマが山に飛んでいったのを見つけてきて祀るようになったのだという。
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サカギバシラ
1969年
逆木柱の祟りで家の主人が死んだ。
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ネツビョウ
1936年 秋田県
明治のはじめ、熱病で死んだ者の墓の土まんじゅうをみると、熱病におかされ、死体を掘り起こして食べる夢を見た。
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ゲドウ,イラズノマ
1957年 愛媛県
主人を殺した男が殺されて外道になった。28日と1日に音がして祟るので、主人の部屋を「入らず」にして男を祀った。主人の家の跡は娘が継いだが、弟妹に馬鹿が出て、主人が弟を殺した。
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ジゾウサマノタタリ
1970年 福島県
地蔵様は六地蔵である。文政年間頃に地蔵様が邪魔になったので正福寺境内に移したところ熱病がはやった。もとの場所に戻すと熱病も治まった。
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オシラサマ
1983年 岩手県
オシラサマは蚕の神様とも眼の神様とも言う。家が火事になるとオシラサマは飛び出して、チュッチュッと鳴くという。
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ヤナギ(ゾクシン)
1938年 鳥取県
柳は目出度い幸福の木である。柳の木があるとその家の誰かが女難をうける。柳の大木がある家には大酒呑みが出る。柳があると美男美女が出来るが胸の病となる。柳の木のよく下るのがあれば出世することが出来るなど。
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オシラサマ
2001年 青森県
某家では屋敷地の一角に祠を建ててオシラサマを祀っているが、これは以下の理由による。親類が家を壊した際に、屋根裏からオシラサマが一体だけ見つかり、これは対で祀るものであるからともう一体を新しく作ってもらった。その後、新築の家にそれらを連れて行ったところ、不幸が起きたので原因を確かめると、オシラサマが人に見られるところに祀ってもらいたがっているとのことだったので、それからは屋敷内の道路の角に祠を建てて祀るようになった。
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イシウス
1979年 岩手県
遠野物語27話の池の端家の墓は柳玄寺の墓地にある。米俵に跨った同家の主人の姿が墓石に刻まれている。池の端家は池田家の分家で、物見山中腹の沼の女から石臼を貰ったのは池田家の主人であった。その力により家は富貴となったが、同家の妻はある日禁を犯して石臼を廻す主人の姿を覗き見た。それ以来石臼から黄金は出なくなり、立腹した妻がこれを外に放り投げるとそれまで湿地であった地が池に変わった。その後家の名を池田と称するようになった。
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キツネ,キツネモチ
1954年 岡山県
英田郡粟広村大字田殿の狐持ちの家は、山奥にある寺からヒイラギ様という狐を持ち帰って以来富んだと伝えられ、その家と争うと、腰痛や熱病にかかると昔から噂されている。
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オシラサマ
1999年 宮城県
某家のオシラサマは、もともと舞根集落の家にあったが火事で中井集落に飛び、そこの家でも火事にあって某家に飛んできたと言う。あるとき話者(オカミサマ)が足が痛くなったので、某家のオシラサマを拝みに行ったところ、オシラサマの足にスガリ(蜂)がたかっていた。其れを知らせたのだろう。
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オシラサマ
2001年 青森県
オシラサマの性格を語る伝承の中には、火事を知らせる、飛び歩くという事例が多く見られる。某地家では、大火の際、オシラサマが飛んでいったと伝えられており、現在はそれを納めていた箱だけが残されている。
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ネコ
1939年 沖縄県
猫は古くなると、主人の命を取るといわれている。
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