マクラガエシノザシキ 1998年 茨城県 4・5年前に取り壊した築300年ほどの母屋の座敷に寝ると枕返しされた。頭を南向きにして寝ていたのが、北向きになっているという。水戸光圀様が泊まったから寝てはいけないということなのかもしれない。
類似事例 |
|
キモノ 1980年 和歌山県 北向きに着物を乾かすと、人が死ぬ。
類似事例 |
|
タタリ 1974年 福岡県 豊日別大神社のご神体は南向きにあり、社壇は東向きだという。凡人は正面から拝む事は許されず、勅使のみ許された。これはかつて正面から拝礼した人々にたたりが起き、そこでご神体だけを南向きに置いたからだという。
類似事例 |
|
ウブメ 1987年 山形県 北向きに作った便所にはウブメが出るといい、便所は北向きには作らない。ウブメは子どもを背負った女の妖怪。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1972年 岐阜県 葬送に関する俗信。人が死んだときに産まれた子どもを、死んだ人の生まれ変わりだという。葬式の湯灌のときは左柄杓で湯を掛けるが、普段は左柄杓と湯を水の中へ入れることを忌むという。ヒキハカは大抵東向きか南向きに作り、北向きにすると家が衰えるといわれていて忌むという、など。
類似事例 |
|
ユウレイノマ,ホウリョク 1963年 岡山県 金山寺には幽霊の間があり、この部屋に寝ていると南向きに引き廻されると言う。昔京都比叡山からえらい布教師がやってきたときに幽霊の間に寝させると、あくる朝「昨晩は安眠したがこれは法力をもって寝たのであって普通の人は寝させないようにしてくれ」と言ったという。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1946年 香川県 洗った着物等を北向きに干すと持ち主が死ぬ。
類似事例 |
|
ネテイルホウコウガシゼントカワル 1992年 山形県 夜寝ていると、何時の間にか寝ている方向が変わっている。
類似事例 |
|
ジゾウサマノカイイ 1941年 鳥取県 茗荷谷という小部落のはずれに地蔵様が立っている。大病の時は町まで医者を迎えに行くが、帰り道、地蔵様の向きが平常通りなら病人は助かり、反対向きになっていたら助からない。伯父が重病で医者を迎えに行った時は反対向きになっており、果たして伯父は死んだ。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 2001年 鹿児島県 竈は北向きに造らない。造ると家が滅ぶという。
類似事例 |
|
ネコ,カシャ,マクラガエシ 1982年 群馬県 化けたネコは人が泊まったとき、枕返しをする。東向きに寝ていたのを西向きに替えたりする。
類似事例 |
|
オフドウサマ 1973年 岩手県 話者が木伐りをしていたころのこと。頼まれて野田集落のお不動様の鳥居の枝を切っていて、お不動様のお堂に泊まる事にした。寒いので奉納された旗を被って寝ていたら、夜中に表の格子戸から音がして、それから翌朝まで体が動かなくなった。神様と同じ向きに寝ていたので、神様がお堂を出る邪魔になってお叱りを受けたのだと言われた。
類似事例 |
|
ヤマノカミ 1936年 山の神が山小屋を揺すりに来る。あるいは小屋の近くに大石が落ちる音がしたりする。この霊験は「山天狗」と呼ばれることもある。小屋の向きが悪いためとされ、直ちに向きを変えた。中には「鉄砲を3発撃つと良い」という者もいたが、そのような者は多くなかった。
類似事例 |
|
ムジナ 1972年 千葉県 お婆さんが寝ていたら、ムジナが戸をドンドンと叩き、「婆さん寝たか婆さん寝たか」と聞えて寝られなかった。ムジナに化かされた。
類似事例 |
|
キツネ 1982年 宮城県 寝ろ寝ろ、と声をかけられて服を脱いで寝たら、田圃の中だった。狐の仕業。
類似事例 |
|
カラス 1973年 岩手県 カラスの向きと鳴き声を見て、来客や異変を知る人がいた。
類似事例 |
|
(ゾクシン),マ 1933年 神奈川県 死者入棺の位置および埋葬の位置は、頭は北に顔は西に向けるものでこれは釈尊入滅の姿であるという。俗に「北向き死人」の言葉があるが、就床の時北枕に寝るのは魔を祓ってよいといわれる。
類似事例 |
|
ミズカケキモノ 1940年 埼玉県 仏が途中で喉が渇かないように、四十九日の間、北向きに竿をかけて水をかけるという。この着物は抜け通りにするという。このため、平常、干し物を竿に逆に西や北向きにかけたり、竹の細い方から干し物を通したり、太い方から細い方へ抜け通ししたりすることを忌むという。
類似事例 |
|
ウシオニ 1985年 和歌山県 北向きの滝には牛鬼が棲んでいるという。昔は牛鬼が泣くということをいった。牛鬼がやってきたので、赤ん坊を臼に伏せておいて逃げたことがあるという。
類似事例 |
|
ウブメ 1987年 山形県 旧暦の1月15日の夜には東向きの便所にウブメが出る。
類似事例 |
|
ナワメスジ,マショウスジ 1983年 愛媛県 大山の大尾根通りの山筋をナワメといい、魔性筋と呼んで嫌う。不気味な場所で、ここに家を建てると枕返しをされる。朝起きると反対向きに寝直っているという。
類似事例 |
|