カッパ 1985年 熊本県 氷朔日に山から川に入る。
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キバノカミサマ 1939年 岩手県 地蔵の前で寝ていると、騎馬の神様がやってきて子供の死を「水で死ぬ」と予言した。それを聞いた家の者は手を尽くすが、結局は水という字が染め抜かれた暖簾で首をつって死んでしまい、予言のとおりになった。
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(サワノミズ) 1990年 長野県 三河の老人が病気になったとき、「昔飲んだことのあるしげ沢の水が飲みたい」と息子に言った。息子ははるばるやって来て水を汲み帰ったが、最初の水は違った。もう一度詳しい場所を教えてもらって水を汲み帰ってその水を父親に飲ませたところ、病気はたちまち治った。
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シンシノキツネ 1974年 長野県 諏訪湖は毎年極寒になると水面が凍る。そこに神使の狐が渡れば、重い荷をつけた馬も人も難はない。神狐が渡らない間は氷が破れ易い。春になって氷が溶ける頃に、その狐は渡り戻る。その後は人は渡らず、ひつしか氷は溶ける。
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ヤマンバ 1999年 静岡県 とてもきれいな水があった。山姥がその水を飲みに来たという。
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(ゾクシン) 1978年 石川県 産育に関する俗信。妊娠中に水を飲むとお産が苦しくなると言って水を飲まなかったという。お産の時は部屋を綺麗に掃除しておかないと汚い子が産まれるので、部屋を綺麗にしたという、など。
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(ユウレイ) 1983年 新潟県 人が亡くなったことを触れ歩く告げ人が、夜、雪や氷の上を歩いていると、誰かがついてくるような気がした。
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カエル 1983年 長野県 信州諏訪大社では、御手洗川の蛙を供える。この川は11月頃に氷が張るので、社人が斧で氷を割ると蛙が跳びだしてくる。これを3匹捕らえて社前において矢で射る。ただし宝永3年の12月晦日に大雨が降り、氷が全て溶けてしまった為に蛙を入手できなかった。しかし翌日の元旦になってみると、社前の階段に蛙が蹲っていたので、無事に神祭をすすめる事ができた。これは七不思議の1つという。
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カッパ 1913年 岩手県 4歳になる子供がいた。ある易者が、この子は川の物に取られると言った。それから家の者は子を家の外に出さないようにしていたが、ある時伯母がその子を外に連れ出し、川に入ったまま見えなくなった。川童が伯母に化けて来たのだという。
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カニコザワノシブミズ,コウボウダイシ 1956年 宮城県 弘法大師に水を飲ませなかったので、大師は渋水にして行ったという。
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イド,コウボウサマ 1929年 岩手県 上飯岡にあるヨーカハゞという部落に、弘法様が来て水が欲しいと言った。しかし女が断ったので、以来水が出なくなった。井戸の水は飲めないような水なので、澤の水を飲んでいる。
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ヤマワロ,カワンタロウ 1985年 青森県 ヤマワロとカワンタロウは6月1日(氷朔日)入れ替わる。
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サダメ 1941年 愛媛県 生まれ子が七歳になったら水に誘われて死ぬ運命を持っていると知った父親が、それを防ごうとしたが、子供が七歳になった日に「水」の字が書いてあった暖簾に首をかけて死んだという。
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ウミデシンダヒト 1956年 東京都 海で死んだ人の霊が、人に憑いて「水をくれ」と言った。
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ガンザワノシミズ 1987年 長野県 天保年間(1830~44),氷沢神社が火災で焼けてしまった。氏子の人々が神社を復元できず,そのままにしておくと,それまでかれたことのなかった神社の脇の沢の清水が止まってしまった。行者に見てもらうと氷沢神社の御神体が現れ,神社を復元しない限り水を出さないというお告げをした。氏子達がお宮を新築すると,再び水が湧き出したという。
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コウボウダシ,ワキミズ 1948年 兵庫県 この村は昔は水がでなく、もらい水をして生活していた。あるとき、みすぼらしい旅人が水をくれと頼んできたとき、その家の女の人は快く茶碗に水をついで飲ませてあげた。それ以来、ここには水が湧くようになり、不自由しなくなったという。この旅人が弘法大師であったと言われている。
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ヨウロウノタキ 1978年 香川県 昔、息子が養老の滝の水を汲んで持って帰り、親に飲ませたところ、お酒だったという。
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キツネ,カネコ,カワウソ 1938年 青森県 狐が川猫(カワウソ)をだますと、仕返しに川猫が狐をだまして狐の尻尾を氷から抜けなくした。狐は人間に見つかって殺された。
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コウボウ 1986年 滋賀県 黒山には水がない。そのわけは、鍋を磨いていた時、弘法さんが「水を1杯飲ませてくれ」と言ったのにあげなかった。それで今も水が少ない。
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カラス,(ゾクシン) 1975年 山口県 人が一人死ぬと、カラスが一羽死ぬ。
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コウボウダイシ,ミズナシガワ 1948年 兵庫県 昔、お婆さんが川で洗濯をしていたとき、汚い乞食僧が「水を飲ませてくれ」といったが、あまりに汚かったので、お婆さんは「水はない」といって断った。乞食僧は大変怒り、錫杖でぐるぐると水をかきませた。すると、みずはみるみるなくなり、川は川原になった。坊さんの姿は消え、空から「そんな、よくない者がいるなら「水なし川」にしてやる」という声が聞こえてきて、それ以来、安黒川は大雨のときでないと水が流れない川になった。
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