ビシャモンテンノウ 2001年 京都府 鞍馬寺の毘沙門天が壮年の僧の姿になって、良忍上人の融通念仏に加わり、夢で一巻の書を授けた。
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オンナオニ 1918年 京都府 鞍馬寺の開山伝説。東寺の十禅師峯延が、鞍馬山中で鬼女に追われた。毘沙門天を記念すると朽木が倒れ、鬼女は押しつぶされて死んだ。峯延は寺の主となった。
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フドウミョウオウ,ビシャモンテン 2001年 奈良県 経助上人入滅の際、毘沙門天・不動明王が西方へ導いた。
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ショウジンイヌ 1974年 京都府 鞍馬寺の毘沙門天がの百日のご開帳の際に毎日日参するの犬がいた。憐れんだ参詣の人が弁当を差し出すが、腥い物があると食べず、精進物のみ食べたという。
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キフネミョウジン,ハクバ 1983年 京都府 山城国鞍馬寺は、藤原の伊勢人が建立した。この人物は普段から観音を信仰し、観音を安置する場所を探していた。するとある夜の夢に白髪の老人が現れて、自分は貴船明神であり、かの地に安置せよと告げる。そこで伊勢人は白馬に鞍を乗せ、この馬が留まる所に建立しようとする。そして留まった場所は夢に見た所と同じで、近くにあった毘沙門天像を安置したのが鞍馬寺の始まりだという。
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イエジンサン 1996年 山梨県 ある家の人が、顔見知りの上人が役人に捕えられたときに、庇い立てしてやらなかったせいでその上人は処刑されてしまった。それからその家には病気や流産などの不幸が続いて、上人のたたりとされ、その上人をイエジンサンとして祀った。
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オンンメサマ,ウブメ 1977年 神奈川県 昔、大巧寺の上人が川にかかる橋を通りかかったところ、赤ん坊を抱いたウブメに出会った。冥土の苦難を訴えるウブメに上人が経をあげて回向してやると、その心は鎮められた。数日後、美しい女が上人の前に現れ、お礼として1包みの金を置いていった。上人はこれで宝塔を作ったのだが、それが今日も大巧寺にある。
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イヌ 1980年 岡山県 備前国に、僧の念仏に節をつける犬がいるが、その犬は人が門前に来た時は、訳の分からぬ声を出して僧に従って歩くという。
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ネンブツヲイウバケモノ 1921年 鳥取県 上長田村の念仏岩では赤子のような声で鉦をたたいて念仏をいう化物がいた。
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センジュカンノン 1983年 大阪府 法海上人がいた頃に、どこからともなく客僧が来た。上人に仕え一夏の間香水をとり、九旬過ぎて去ろうとした時その賃を乞うたが、上人が与えなかったので、波の上に立ち、我はふだらく山の主なりと告げ、千手観音の姿となって飛び去った。上人は千手の像をつくり安置した。その霊験はあらたかという。
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オニ 2004年 徳島県 法然が四国に流された時の話。兵庫の浦で,一行の舟が大波に遇う。どこからともなく赤白の二鬼が姿を現し,上人はこれを教化する。しばらくして,上人の所に二鬼が父母を伴って再び姿を見せ,教えを乞う。上人が十念と仏画を与えると,鬼の親子は山中の断崖から捨身往生を遂げた。上人は遺骨を取り集め,阿波に鬼骨寺を建立して菩提を弔った。
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テング 1974年 ある人が狩野元信の家にやってきて天狗の絵を依頼した。しかし元信は天狗の姿を知らないので困っていたところ、夢の中に老翁がやって来て天狗の姿を現したので、それを元に6尺ほどの紙に描き、依頼主に送ったという。依頼主はそれを鞍馬寺に奉納しようとしたところ、急に雲や風が発生し、霊像が自然と鞍馬に飛び去ったという。
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ニチレンショウニン 1972年 長崎県 ひでん上人と日蓮上人が雨乞い勝負をして、日蓮上人が勝った。ひでん上人は毒饅頭を日蓮上人に食べさせようとしたが、日蓮上人はそれを犬に食べさせたので犬は銀杏の木を三回半回って死んだ。日蓮上人は犬を葬って銀杏の木の杖を卒塔婆にして法華経を書いた。威力があったら三年ほどで芽が出るといいその通りになったが、杖が逆さまだったので葉が逆さまに生えてきた。その銀杏は今でも毒消しになるという。
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テン 1941年 新潟県 僧が、寺の用事を果たせなかった言い訳をすると、天井裏で足を踏み鳴らす音がした。この僧は寺に泊まるつもりであったが、怖くなって帰って行った。言い逃れをしようとした僧を、貂が怒ったのである。
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ダイジャ 1933年 京都府 鞍馬の竹切りの行事は、寛平年間に京の北方の山にて峰延上人が雄の大蛇を呪縛し、切り捨てたという伝説に由来する。雌の大蛇もいたが、それは上人の説得を聞き入れ鞍馬山の泉の水を永遠に守護することを誓ったので許されたのみならず祀られた。
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ホリキリノイド 1938年 京都府 掘切の井戸で醸した酒を飲むと必ず病気が治る。そのことは日蓮上人の高弟・日像上人が教えたとも、旅の怪僧が教えたともいう。
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ビシャモンジマ 1956年 宮城県 坂上田村麻呂が五大堂に安置した毘沙門天が、この島に飛んだ。
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リュウノウロコ 1970年 福岡県 竜王ヶ滝の傍らにある竜神の祠には、1枚の竜の鱗が祀られている。この鱗は幡随意上人の得た物で、その法孫で浄久寺七世の輪誉上人が3枚のうちの1枚を持って帰ったものである。上人が滝壺に鱗を納めて竜を勧進し、念仏を唱えて雨乞いをしたところ、雨が降ったという。
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テン 1941年 新潟県 寺に滞在していた僧が、炒り豆を挽く為に、夜になって石臼を使った。寺の人はいつもよりうるさいと思っていたが、僧の頭上で貂が暴れ始めた。石臼を慌ててしまい、貂からひどい仕打ちを受けた僧は、こっそりと寺を出た。
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ウンリュウ 1941年 大阪府 池に棲む龍が長じて雲龍となり、毎年盆踊りに化けて出ては踊りの輪に加わった。
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テング 1936年 岐阜県 鞍馬山の天狗に使われた60歳位の老人がいた。ある時忽然と現れ鉱山で寝ないで働いていた。また病人にはその原因を告げた。鉱山廃止の際に鞍馬に戻るといって姿を消した。天狗も現れたが、その姿は束帯姿だと言う人と山伏姿だと言う人がいる。
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