ヨミヂカヘリ 1944年 新潟県 ある人が仮死状態に陥った時、谷間のようなところをどこまでも降りてゆき、ようやく着地したと思ったところから一本道を一町ほど歩くと洞穴があった。そこに入ろうとしたとき誰かに呼ばれたような気がして振り返って気が付き蘇生した。
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ヨミヂカヘリ 1944年 新潟県 ある人が仮死状態に陥った時、とても喉が渇いて現実にも存在する田んぼの近くの水を飲みに行ったが、家の者がしきりに呼ぶ声がしたので水を飲まずに戻って蘇生した。
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ヨミヂカヘリ 1944年 新潟県 ある人が仮死状態に陥った時、まっすぐな道を歩いて行って大きな川に行き当たった。この川には船も渡し守も橋もなく、どうして渡ろうかと考えているうちに呼び声がし、蘇生した。
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ヨミヂカヘリ 1944年 新潟県 ある人が仮死状態に陥った時、見覚えのあるきれいな広い野道を歩いて行って三叉路に行き当たり、立ち止まっているうちに呼び声がし、蘇生した。
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カミカクシ 1985年 和歌山県 昔は、仮死状態になって死が迫った時には、屋根の上に登って杉皮を1枚剥いで、その人の名を呼んだ。カミカクシにあっていなくなった時にも同じようにした。
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モヤ,キリ,シモ 1956年 宮城県 冬至に出た靄は翌年豊作になる。寒のうちの靄は海苔が腐るという。朝霧が強いと天気が良いなどの俗信がある。
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カシカラノソセイ 1944年 愛知県 伯父が仮死状態から生き返り、「とてもありがたい極楽に行ってきた」と話していたことがある。
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カシヨリソセイシタモノ 1944年 岐阜県 ある男が仮死状態の時に体験した話である。暗いところに行ったが友人や家族が「オイオイ」と呼ぶ。それで目を覚ますと明るい場所に戻ってきた。枕元には家族がおり、生き返ったことを知ったという。
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サムライノボウコン,キリ 1976年 和歌山県 清水には霧が多い。昔、河原で首を打たれた侍60人の亡魂が霧になったのだという。
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(ゾクシン),(レイコン) 1933年 岩手県 墓場でハチガネという鉦を鳴らされて、霊魂は初めて自分が死んだ事に気が付く。
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ネギサマ 1960年 長野県 禰宜様は霧を払う。唱え事をし九字を切ると、霧が両方へ分かれて切れる。
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ヒトツメ 1989年 山形県 12月8日と30日の夜、人が寝ている時に「1ツ目」がやってきて餅を取ってゆく。まれに目撃されると、すさまじい速さで逃げてゆく。
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コショウノキ 1980年 西国のある武士が、主君と共に狩りにいったところ、他の藩士は霧に包まれて居場所が分からなくなったのに、その武士の周囲だけは全く霧がかからなかった。主君は大いに怪しんで、そのわけを聞いたところ、もしかしたら数年来服している、胡椒の気によって霧があけるのかも、と答えたという。
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カイジ 1933年 和歌山県 死人のことを知らせに行く使者は少し遠方なれば、夜間は一人で行かぬものとし必ず二人以上連れてゆく、もし一人で夜半などゆけば、途中で往々怪事に遭うといわれている。
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チンショウ 1974年 新潟県 西光寺の鐘が毎晩、海へゆこうか、川へゆこうかと鳴るので、住職が海なり川なり好きな方へゆくがよい、というと、龍頭が切れて転がりだし、下の鐘が渕に入って沈んだという。
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フーキ 1926年 沖縄県 折々、樵夫が山の中で昏睡状態に陥る。これを防ぐために山には2、3人で行き、眠くなり始めるとお互いに火縄の火で起こしあう。これをフーキのせいとしている。
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(ゾクシン),ネコ 1933年 茨城県 死人の部屋に猫を入れておくと、死人が蘇生する。
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キツネ 1972年 千葉県 美しい女が先を歩いているので追いつこうと思ったが、いくら追っても追いつけない。こちらが止まると向こうも止まるので、狐の仕業だと気付いた。
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キツネ,カッパ 1985年 長崎県 青年会の幹事が行方不明になり、総出で捜したところ、遠くの畑の深い溝に仮死状態で潜んでいたので、救急車で病院に運んだ。人々は「キツネがカッパにとり憑かれている」と噂し合った。
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ウマレカワリ 1987年 山形県 死体のどこかに墨をつけて葬ると、同じようなところに痣のある子に生まれかわる。オナカマに見てもらうと、どこの誰だったと教えてもらえる。
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カワウソ 1985年 愛媛県 死んだ母や兄弟が前を歩いているので追いかけたが追いつけず、こちらが止まると向こうも止まる。やがて母や兄弟は空に消えた。その人はどこをどう歩いたのかわからなくなっていた。カワウソに化かされた。
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