キツネ 1955年 山形県 日露戦争の頃、狐の子を産んだ女がいた。出征した夫が早く帰るように毎夜お稲荷様にお参りしていたら、突然主人が戻ってきた。生まれた子は毛の無い狐のようだった。
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ヒバシラ 1939年 新潟県 大火事の数日前には火柱が出る。5・6間の火柱が立った数日後には火事になったという話もある。日露戦争後にはまったく見られなくなった。
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ハクバノケ 1985年 山梨県 日露戦争が始まる頃に列車に乗っていると、皆が持っていた軍用の袋の中に白馬の毛が入っていた。
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キツネ,タヌキ 1957年 和歌山県 野狐と狸は化ける。
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ケヤキ 1976年 愛媛県 伝宗寺の山門内には大樟があるが、それは日清・日露の大戦の際に白花が咲いて戦勝を予告したという。
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テング 1966年 群馬県 迦葉山の天狗は日露戦争の応援に行った。かじ屋が小僧に頼まれて作った大きな金棒を迦葉山に上げると、ロシヤの方へ長い雲が現れ、鉄の棒が見えなくなった。戦争が終わると同時に戻ってきたといわれる。
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ハゲダヌキ 1935年 香川県 高松市五番町に浄願寺という寺がある。そこにいた禿狸が日露戦争に行ったという話が伝わっている。ある時は、日本軍が大勢いるように見せかけて、露軍を悩ましたという。またある時には坊主に化けて病人に灸をすえたり、病をなおしたりした。その徳をたたえて、今は白禿大明神としてこの古狸が祀られている。
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リョウマ 1987年 山形県 龍馬山には白馬の龍馬がいて、日露戦争の頃には姿を見せた。神様が鉄砲で撃ち、それから龍馬は出なくなった。
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ハチマンサマ 1972年 山形県 日露戦争の時、牛の刻に戦場から帰ると、八幡神社の前で馬のいななく声が聞こえ、神様が鎧を脱ぐ音もした。
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カゼノサブロウ 1977年 青森県 秋の日露戦争慰霊祭の日の風の強い夕方、原集落で7,8歳の男の子がいなくなった。翌日、夏坂の山でキノコ狩りの人たちがその子が大きな切り株に座っているのを見つけた。風の三郎にさらわれたのだということになった。
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テング 1940年 福井県 日清戦争終了後に、天狗さんが戦場で働いてくれたのだとして、赤飯と酒を供えてお礼参りをした。神社の鳥居先にある杉には天狗さんが住んでいるとされている。もしこれを切ると、血が出るといわれている。
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キツネ,ジュウグンスルキツネ,モウレン 1972年 鹿児島県 西山家の裏山には狐の巣があり怪しいことが時々起こる。明治中期、安山家の鶏が西山家の裏山に住む狐に取られた際、西山家の人間がこの巣の前で鶏を返さないと狐取りをすると脅したところ毛がきれいにむしり取られた鶏が安山家北東のタブノキの枝に止まらせてあったということがあった。西山家の裏山の狐は日清、日露戦争にも挙って従軍したという。部落から従軍者が出ると狐が集って気勢を上げるということであったが、第二次世界大戦中の狐の集会は大規模であり、提灯行列が狐の巣から薙野まで続いたということだ。しかし昭和21年、毛は焼けただれて、肉は落ち、骨を皮にやせ衰えた最後の狐が榎を切るなと喋った。いつの間にか狐の姿は消えて榎の枝が風にそよいでいるのみであり、その葉に狐の毛がついていた。この榎のあたりはもうれんがたびたびでる場所であった。
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キツネ 1984年 山梨県 狐に憑かれた人は眼が細くなり、手を使わずに物を食うようになり、3日も4日もずっと寝ているようになる。
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ヒョウゼノマツワカ 1985年 和歌山県 松若という、体格が人一倍大きな男が、山に入って住むようになった。里に塩をもらいに来たとき、掌を出したので見てみると塩が1升ほど入る手だった。日露戦争に徴兵されて行って、いくら撃たれても弾が入らなかったという。また、狼に片手が食いきられたともいう。
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オコゼ 1939年 島根県 山で放した牛が見つからないときは、オコゼを持って山へ行くと必ず見つかるという。
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(ヤマノカミ) 1984年 新潟県 旧2月9日は山の神の日でこの山止めの日に山へ行って死んだ人がいる。
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カミカクシ 1930年 和歌山県 ある人の妻は明治30年8月11日の未明に家を出たまま帰らず、村人が探したが見つからなかった。23日に草部屋で見つかり、話を聞くと何とも知れぬ者に北海道まで連れていかれたという。
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ドキョウ 1974年 円久と広清の両人は死後数日になっても読経の声が聞こえていたという。
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キツネ 1972年 千葉県 戦争中のこと。歩いても歩いても家に帰り着かなかった。狐に化かされたのだろう。
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キツネ 1955年 山形県 稲荷さんも放っておくと野狐になる。古い狐は白、黒、金色になる。
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キツネ 1934年 兵庫県 野施行の自分に諏訪山のほうまで行った人が、病気で死ぬ時になって狐が憑いて、狐のことを口走りながら死んだ。
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