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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

タタリ,カヨウカミ
1978年
須佐高浜村出身の松本清十郎は江戸の吉原で揚屋尾張屋を営んでいた。彼は内庭に吉原の遊客が障りのないようにと通い神(道祖神)を祀り、吉原中の信仰を集めた。後に江戸京橋銀座の保根屋吉佐エ門が、日枝神社の山王祭りでなじみになった遊女らを呼び派手に振る舞って世間の問題になり檻に入れられた。彼は檻に入れられる前から刃物を振り回したり檻から出てきても多くの買い物をしたり妾を次々かえたりと奇行が目立っていた。これは吉佐エ門が吉原の清十郎方へ通う神を勧請した祟りではないかといわれる。

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キヲキリタオスオト,テングノカジシラセ
1947年 山梨県
木を切りに山へ入ると、夜寝つくころ天狗が暴れだし、鋸や斧の音がした後樹の倒れる音がする。吉原向こうの岩場で、夜に木を切り倒し運び出して川に投げ入れる音がすると吉原で火事があるという。
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タヌキ
1979年 徳島県
吉原さんという老婆が町にいた。元越峠で道に迷って3・4日間行方不明になり、その後山で死体で発見された。狸に化かされたのだと言われている。
類似事例

ロクロクビ
2001年 東京都
ある俳諧師が新吉原で轆轤首と噂される女を買ったら、夜中熟睡する女の首が30㎝ほど伸びていた。騒ぐと、家の主にもてなされ、口止めされた。
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ムジナ
1974年 栃木県
敗戦前のこと。ムジナを数十匹飼っている家があって、その檻の前に提灯の火が見えると評判になった。飼い主が見ていると、ムジナの吐く息が赤く光っていたという。
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〔カリュウコツ〕
1975年 東京都
丑3刻、新吉原5丁町より火事が起き、廓中残らず焼けた。焼けた灰の中から、怪しい骨が出た。火竜の骨だという。
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カワウソ
1988年 富山県
川獺(かわうそ)には頭の上に鉢があり、それが渇くと弱くなる。檻に入れておいたのが、シャモジのしずくが鉢に入って突然力をつけて逃げたこともある。
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ヤクシサン
1955年 静岡県
徳川家康が大平の薬師様に参って目が治った。もっと人里に祀ろうとしたが、吉原まで来たら動かなくなった。薬師様は大平が見えない所に行きたくなかった。
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ユウレイ
1973年 東京都
天明の頃、三縁山に霊瞬という僧がいた。彼は吉原へ誘われ、琴柱という遊女と出会い、相思相愛となる。あるとき、酔った霊瞬は琴柱に身の上を語り、金があれば友のように出世もできるのにとつぶやく。そこで琴柱は金を与え、二度と吉原に来ぬよう諭し、僧の守りとなると述べ、後日自殺した。霊瞬は悲しんで日々彼女の回向を行った。その後は、遊郭に行き、女性と情交を催そうとすると、琴柱の幽霊が現れて諫める。そこで霊瞬は一念発起して修行し、大僧正となった。
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ロクロクビ
1976年 東京都
ある俳諧師が新吉原で轆轤首と噂される女を買ったら、夜中熟睡する女の首が1尺ほど伸びていた。騒ぐと、家の主にもてなされ、口止めされた。これは首の皮が屈伸する性質を持った女だったのだろう。
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カッパ,カワコゾウ
1935年 愛知県
豪胆な小石久右エ門という男が淵で川小僧に出会った。大きな煙管で殴ろうとしたら、逆に川小僧に投げられた。
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クダン
1921年 和歌山県
26、7年前三輪崎の村外れの漁村の家で、件を檻に入れて養っていた。それはその家に生まれた子で、成長しても白痴で、獣のように這うだけだった。顔は牛のようで、体は人であった。この者の言うことに偽りが無いので証文に件の如しと書く。
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フルタヌキ
1983年 東京都
文化11年3月頃、新吉原の佐野松屋お抱えの女の元に通い来る客がいた。ある夜、この客がよく寝ていたところ、屏風の外にて新造が戯れて、大いに騒ぎ狂う音に驚いて、屏風の中から飛び出してきた。その姿は大きな古狸だったので皆が驚き、追いつめたところれんじの窓から逃げ去ったという。この狸の残した金子は本物で、木の葉ではなかったという。
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クチイレイナリ
1935年 東京都
口入稲荷は新吉原の廓内にあった口入屋高田屋七兵衛の家の稲荷だったが、元禄14年頃霊感により今の浅草玉姫稲荷の境内に移した。嫁入り奉公口など口入に霊験を授けるものとして信仰されている。
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バケイシ
1987年 山形県
有屋には化け石と呼ばれるものが4つあり、杉ノ入の化け石は美人に化けて侍の柴田清左ェ門を招き、不審に思った清左ェ門が石を斬りつけた、その跡が残っている。
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オンナ,フチノヌシ
1989年 静岡県
伊東市の次郎右エ門淵でも、樵が鉈を落したら美しい女が出て来て鉈を返してくれた。
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カゲキヨサン,(ゾクシン)
1960年 愛媛県
景清さんは、神社の境内に祀られている小祠で、俗にカゲキヨサンという。眼病の神様として信仰されている。
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キンペイダヌキ
1986年 愛媛県
大阪に惠原屋金十郎という人がいて、ある日修験者が泊まったが、主人の様子がどうもおかしいので風呂を覗くと、金十郎は狸であった。勘付いた金十郎は自分が、伊予の惠原在大宮八幡の大柏に住む金平という狸であると明かし、郷里の人に、大阪に寄ったらぜひ恵原屋に寄るように伝えてほしいと頼んだ。修験者が伝えると一段と信者が増えた。
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キツネ
2003年 山梨県
十郎という人に化けたキツネがいたずらを繰り返していたが、村人は祠を建て、祀ったら、いたずらをするのを止めたといわれる。
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キツネ
1970年 福島県
麹屋のおとっつあまが山で狐にあい、おれは白河の石地蔵だといって、袋をかぶって狐からは石地蔵に見えるように化けた。麹屋は狐をおいらんに化けさせて吉原へ入れた。狐は飲んだり食ったりしたため、お客様の所で狐になって寝ていた。狐は殺されそうになって逃げて来た。そして、白河の石地蔵のところへ来て、おれをばかにしてといってゆすぐったが、あまりゆすぐったから石地蔵様の下になって死んでしまった。そして、人をばかにする狐がいなくなった。
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タマムシ
1923年 滋賀県
犬山城主中川勘右衛門の叔父清蔵主の墓の上にたつ大榎には、天虫が多くいる。彼の亡魂であると噂されている。
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(サカナ)
1981年 大阪府
7、8日前、大坂城の京橋口門から大手門の間の堀の中に、長さ4、5間、胴の太さ3、4尺、頭は子牛ほどの大きさの魚が泳いでいた。
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