ヒケシベンテン 1996年 愛知県 慶長5年、鳥羽の九鬼軍が略奪目的で岩屋寺本堂に火を放った。そのとき、白馬に乗った天女が現れ、南門に近い「弁天の井」から水をすくい、本堂の棟に水を投げた。すると火が消え、本堂は元のままになった。九鬼軍は恐れをなして何も取らずに逃げ出したという。天女は藤島の弁天様だった。
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ヒケシベンテン 1980年 愛知県 南知多の岩屋寺に藤島弁財天の噴井がある。ここは水量も豊かで、昔鳥羽の九鬼大隅守の軍勢が知多を侵略する際に岩屋寺に攻め入り本堂に火を放った時、白馬に乗った弁天様がこの噴井から水を運んで火消しに一役かった。この奇跡に村人が気づいたのは、弁財天の足に泥がついているのをみつけたからであり、深く感動したといわれる。
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ベンザイテン 1981年 愛知県 岩屋寺消却の時、弁財天が鎮火したという伝説が残る。その時ついた焼痕の後のある柱が今も残る。
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テング 1983年 大阪府 九鬼谷に隠れ住んだ九鬼姓の一族は、天狗を祀っていた。
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カイカ,ボウコン 1957年 愛知県 寺の僧が子を作り、その子を殺して井戸か床下へ捨てた。その亡魂であちこちから怪火が出て、寺が全焼した。
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(ゾクシン) 1961年 鳥取県 人が死ぬ前には寺の本堂の戸を叩く音がする。
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シノシラセ 1981年 山形県 人が死んだとき、男は寺の本堂に、女は台所に呼びに来るといわれる。
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フジシマベンザイテン,オソガイカミサマ 1966年 愛知県 岩屋の鈴木富次郎の十歳の時、おそがい神様と言ってみなが近寄らない岩屋寺の弁天堂に、その寺の小僧と侵入した。ふと祭られている弁天像にさわった途端、屋が鳴り震動し、天井が落ちるほどの大音響がした。それに驚いた二人の童子はからがら逃げ出してきた。
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イワヤヤマ,センジュカンノンサマ 1973年 愛知県 知多郡豊浜町のある男性は、1200年前、海より岩屋の観音様を引き上げ奉った家柄もあって、特に岩屋寺の本尊千手観音は日頃から信仰していた。大正10年旧2月23日隣家から出火全焼したのだが、猛火の飛火も免れ垂木をこがしただけで済んだ。これもひとえに御利益のおかげであろう。
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テン 1941年 新潟県 住職が悪事を働いた貂を助けてやると、寺までついてきた。そのまま天井に住みつき、住職と寺を守るようになった。
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ウグメ 1935年 長崎県 350年ほど昔の初冬、飴屋に毎晩同じ時刻に27,8歳の女が飴を買いに来るようになった。跡を付けると寺の裏の墓石の前で消えた。住職と相談して墓を掘ると女の死体に抱かれた男の子がいた。この男の子は寺で育てられたのちに住職となった。また、寺では女の霊をうぐめと名付け、50年ごとに供養をするようになった。
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ジャンジャンビ 1935年 奈良県 奈良の北の法連寺町のトモ寺と岩淵寺にも伝説がある。トモ寺に女を、岩淵寺に男を埋めたためだといわれている。
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ヘビ 1970年 愛知県 いつも寺に来る蛇が死んでいたので、住職が葬ってあげた。すると、寺で受戒のあったとき、蛇が女になって和尚の弁当を持ってきたという。
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カジ 1981年 愛知県 岩屋寺奥の院である晩失火でお堂が焼けたが、大火事の条件がそろっていたにもかかわらず水向所が焼けただけで自然鎮火した。
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ヒノタマ,カサイ 1974年 東京都 寛文元年、ある寺に夜盗が入り、住職を殺した。寺に残った財宝を住職の俗縁の兄弟が相続したところ、兄弟の家が燃えたり火の玉が現われたりした。住職を弔うとそのようなことはなくなった。
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ウシ,ユメ 1974年 京都府 京かわら町の牛屋にて、ある時牛が主人の夢に現われ、明後日に死ぬので死後ある寺に葬って欲しい、私はその寺の3代前の住職である、と語った。同じ夢を牛屋の妻と寺の住職もみていた。
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アミダニョライ 1934年 京都府 如意嶽の山麓に、浄土寺という寺があり、ある時火災になった。本尊の阿弥陀如来が峰頭に飛び上がり、大光明を放った。これ以後、盂蘭盆会の精霊送り火の時、大光明に由来して山上に火をともし、いつしか「大」の文字に改められた。
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シノヨチョウ(ゾクシン) 1985年 山梨県 男の人が死ぬときは寺の本堂がガタガタ揺れる。
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ユウレイ 1935年 新潟県 檀家のものが寺にきて、珍しく本堂でずっと鐘をたたいていた。すると、その者の死亡が寺に伝えられた。白いたびを履いた足のある幽霊だったのだろう。
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キツネ 1923年 京都府 狐を打ち殺した男の家が全焼した。狐の一族の敵討ちだろうと噂された。
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ヒカリモノ,トビヒ 1940年 新潟県 寺が火災にあって、焼けてしまった。しばらくして寺から光物が出るようになった。近くで仕事をしている人が、曼荼羅様を見つけ、それを寺に返却した。表装は焼けていたが、中身は残っていたのである。
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