ウナギ,ヘビ,アオイヒ 1987年 和歌山県 400余年前、美しい乙女と若者が旅を続けていたが、ある夜若者が乙女の前から姿を消した。乙女は狂乱して探したが見つからず、滝に身を投げて死んでしまった。その後、滝壺に雌雄の白鰻が住んでいるのが見つかった。乙女が身ごもっていた赤ちゃんの化身だろう。丑の刻、青い火がゆれて赤ん坊の泣き声が聞こえたという。
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セキギョ 1976年 長崎県 地の中から湯が湧き出る所があり、その湯の中で赤い魚が泳いでいる。
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ホウコウサン 1935年 香川県 高松の郷土玩具、奉公さんにまつわる話。おまきという賢い子供がお姫様に仕えていた。ある日、お姫様が病気にかかり、中々直らなかった。おまきはお姫様の病を身に移し受けて、海の離れ島に流し人となって行き、お姫様の身代わりとなって死んだ。お姫様は全快した。皆はおまきを奉公さんといってあがめ、人形にまでかたどられた。
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テングサマ,スイテングウ 1975年 新潟県 湯の出る場所を教えるという夢を三晩続けてみた。そこを掘ってみると、湯が出てきて、湯治湯として喜ばれることとなった。
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アマンジャク 1961年 島根県 昔、隠岐島に温泉が出たが、アマンジャクが湯の中に小便をしたため湯の神様が怒り、それきり湯が出なくなった。
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オニ 1993年 千葉県 房総半島の鋸山の南にある人骨山には昔鬼が住んでいて毎年一回麓の集落の乙女をいけにえとして出させ、食っていたと言う。山は乙女の骨で埋まり、今も木が生えないという。
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ヒノタマ 1931年 長野県 毎夜10時過ぎに現れる不思議な火の玉があった。この火の玉は薄命の乙女の火玉であるといわれる。火の玉が出るようになってから山口山のツツジは赤い花を咲かせるようになったが、乙女の紅い血で染まったのだと言われている。
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キツネ 1956年 宮城県 昭和の初め頃まで,夜に野蒜駅前の松林を通る人が何時の間にか鰯山の方に歩かされ,海岸近くに行って波の音で初めて正気付くと土産物の食べ物がなくなっていることがあった。最近30年間で被害者は23人にのぼる。
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ダイジャ 1929年 長崎県 ある長者の息子がいつの頃からか夜森の中から聞こえてくる清らかな声にひかれた。好奇心から見に行くと乙女が歌っていて、二人は愛し合う様になった。両親が乙女の素性を確かめるため針に糸をつけて着物に縫った。翌日、糸をたどっていくと、乙女の正体は普賢岳の洞窟に住む大蛇だったので息子もその姿をみて恋もさめ別れた。幾月か後、二人の子である男児が長者の所に捨てられていた。
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カッパ,カワタロウ 1992年 宮崎県 高千穂の川太郎湯は、川床のくぼみに水を引き込み、焼け石を投げ込んで湯にして入る。知らぬ間にかっぱが入り込み、湯がぬめぬめになるという。この湯は万病に効く。
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ヌマノヌシ,ダイジャ,オヒメサマ 1979年 山形県 沼の主は白い大蛇で、お姫様がけがれを嫌って沼端をいつも掃き清めている。このお姫様の姿を見た者は即死するので、早朝は沼に行かぬようにという。
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ヒメヅカ 1979年 岐阜県 武田勝頼が攻めてきた際、お姫様が姫塚まで逃げてきて自殺した。石のかりとの中に姫の衣装と一緒に埋めてある塚がある。今は田になっているが、この田を持っていると悪いことがある。
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ネコノタタリ 1984年 山梨県 家に病人があったときや、けががあったときに占ってもらうと猫が祟ったといわれたということが最近もあった。
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ヒシノムラノナナフシギ,ヤクシユノコウミョウ 1987年 長野県 御仏の影やうつると見ゆばかり光清くも澄める御湯かな。薬師湯は弘法大師の開湯といわれ,源頼朝も湯治にきたという。
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オヒメサマノマツ 1976年 大分県 「お姫様の松」と呼ばれる松が4・50年前まで、間越の池の辺にあった。お姫様がたいそうな美人だったので、妊婦がその松に参ると、綺麗な子どもが産まれるという。
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キツネ 1978年 山梨県 近所のおじさんがよく狐に化かされて、夜中に下肥溜めに入って「いい湯だ、いい湯だ」といっていた。
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ウワナリユ 1976年 兵庫県 温泉の傍らに後妻湯というものがあり、人がこれに向かって罵れば湯がたちまち沸きあがり、怒っているような形になる。
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カゼノカタマリ 1970年 三重県 天候が変わる時に、風のかたまりがみたいなものを見ることがある。
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(チチュウニウマルモノ),ワザワイ 1975年 人が首吊り自殺をした時に,その所の土を掘ると何かが埋まっているので、それを捨てなければならない。時間が経ってから掘ると深く沈んでいるので、必ず速やかに取り捨てねばならない。でないと、そこで再び人が首吊り自殺してしまう。また、病気が人にうつることもある。
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ユタテ 1963年 福島県 何のためしにしたのかはもう村の人々にもわからないが、湯立てといってミコ様が煮立っている湯を背中に振りかけたが、熱くなかったという。
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ヒノタマ 1959年 長野県 坂の所へ来ると、円福寺の森から真赤い火の玉が上って消えていった。あれが人魂とか火の玉とか言うのでしょう。お寺やお堂のあたりで登ったり消えたり流れたりすることが多い。
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