(カッパ) 1989年 長野県 夕顔を食べてきたと言うと、淵に引き込まれないという。
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キンキ,カレイ 2003年 山梨県 夕顔を作ったら、悪いことがあったので、もう作らないことになった。
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ユウガオ 1987年 長野県 昔,夕顔を作らないというクルワがあったが,ある家で作ったところ,その夕顔棚で首を吊って死んだものが出た。それ以来どこでも作らなかったという。現在は作っている。
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バケモノ,ユウガオ,タカラモノ 1953年 新潟県 臆病な夫が、嬶に化物は夕顔のようなものだと教えられる。バロンバロンと化物が出たので、夕顔だと思って背負って来たら宝物だった。
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ユウガオ 1989年 長野県 天文13年、和知野の城主関盛永が下条時氏の不意打ちに遭い、城は焼け落ちた。城主の奥方は幼い息子を連れて落ち延びた。向方のある家の傍で息子が「夕顔が欲しい」と言ったところ、その家の人が母子を叩いた。母・お万が「この家の夕顔は来年赤くなる」と言ったところ、次の夏から本当にそうなったのでその家では夕顔を作らないという。
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キンキ,カレイ 2003年 山梨県 夕顔、キュウリ、十六豆などを作ると凶である。
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カッパ 1990年 長野県 かっぱが化けて人家に来て、食べ物をくれと言った。夕顔のケンチン汁をやると、口に火傷をして逃げたという。
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カンノン,ユメマクラ 1967年 福島県 相馬の松川にある夕顔観音は、夕顔に乗って海上を漂い、今の磯部の浜の鵜の尾岬についたという。そして村人の夢枕に立ち、白河の浜に着いたからその上の山に祀ってくれといった。観音を祀ると、いつの間にか傍に小石が生まれ出ていたので、それを観音様の生んだものときめて、お産の神として参詣が絶えないという。
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ネコ 1973年 三重県 ある猟師が家で飼っていた猫は、ずいぶんと年だった。あるとき、猟師が仕事に行ったところ猫がいた。猟師はそれを撃とうと思い、元から一発入っていたところに玉入れをした。猫はそれを見ていた。猫を撃つと、猫はそれを茶釜の蓋でことごとく除けた。猟師は元から多めに入っていた一発で玉切れだと油断していた猫をしとめた。倒れた猫を拾いに行くと、それは自分の家の猫だったという。猫を長く飼うと、化けて出ると言われている。
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ネコ,(ゾクシン) 1942年 富山県 猫を殺すと祟りがある。また、猫が死人をなめると猫が跳ねる。
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ネコ 1976年 徳島県 四国の山村地帯では、どこでも猫を飼っているが、猫のダイツギは忌まれている。ダイツギとは猫の跡取のことで、猫の仔は飼ってはいけないことになっている。また年を経た猫は化物になるといわれ、飼うのを忌む。猫が年を経ると小豆飯を炊いて猫に与える家もある。する猫はいつのまにかいなくなると言う。
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〔フクネコヅカ〕 1986年 埼玉県 昔、桶屋職人が猫を飼っていた。ある夜、その猫が猫踊りをしていたのを見て追い出した。猫はその後、和泉屋という料理屋に拾われた。そして街道を通る旅人に手招きをするようになった。これが評判になり、店も繁盛した。この猫は福猫と呼ばれ、死んでから塚に祀られた。
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ギケイ,ロウネコ,カイネコ 1972年 青森県 老猫が住僧を害そうとしたのを鶏の宵鳴きで難を逃れ、老猫は殺された。この後、猫が杉の木の根本に蜥蜴・ムカデなどを水溜りに入れて腐らせた毒液をためておき、尻尾を浸しては和尚の汁に入れて殺そうとしていたことがわかった。老猫の死骸をこの老杉のところに埋めたが、数年後そこから蔓瓜が芽を出し大瓜がなった。それはその猫の眼中から生えていた。
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マジナイ 1939年 秋田県 夕顔を輪切りに切って串刺しにして、田のあちこちに立てておくと、暴風を除けるまじないになるといわれている。
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(ネコノカイイ) 1940年 新潟県 猫は年を取ると山には行って猫又になるといい、猫が五六歳になったら黙って捨ててこなければならないという。猫は化ける、踊るともいう。猫は殺すと祟るという。
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ネコ 1993年 埼玉県 お爺さんが猫と住んでいた。猫はよく遊びに出て行くのだが、その晩に限って出て行かなかった。すると、お爺さんを踊りに誘う人が来た。お爺さんは飼っている猫が化けて騙しているのだと考え、猫を追い出した。そうしたら、猫は帰ってこなかった
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(ゾクシン),ネコ 1936年 栃木県 猫を殺すと化けて出るという。
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ネコマタ 1931年 香川県 猫が古くなると猫またになる。猫またになると尾が二つに裂け、後足で立って踊ったりする。そうなった猫には魚をつけた小豆飯を食べさせ、赤手拭を頭にかぶせると、家に仇をなさずに出て行く。
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キツネ,ネコ 1915年 愛知県 猫は狐と夫婦になるといわれている。
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ネコ 1975年 静岡県 遠江国蓁原郡御前崎の西林院の僧が猫を助けた所、その猫が寺にいついた。ある時寺男が縁側で昼寝をしていて、猫も隣で庭を眺めていたところ、隣の家の猫がやってきて寺の猫を伊勢参りに誘った。しかし寺の猫は、住職に危険が迫っているからと断った。夢現で聞いていた寺男は不思議に思ったが、その夜、天井裏で大きな音がした。4、5日前から逗留している旅僧の雲水はその音にも起きてこなかった。翌朝天井裏を見ると、寺の猫と隣家の猫が血を流し倒れており、その傍らで雲水の服を着た大きな鼠が瀕死の状態でいた。
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フーライネコ 1993年 静岡県 猫は赤子に取り憑き、高熱を長引かせる。大正期まではフーライ猫退治が行なわれていた。カラネコというワンナ(罠)で猫を捕らえる。取り憑いた猫は鳴かない。鳴く猫は妖怪ではないので逃がす。猫を煙で燻して弱らせて殺し、煮て砂糖醤油で味付けして皆で食べると病は治る。取り憑いた猫は赤子の乳を吸い取っているので、胃の中に乳が入っていたという。
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