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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ビワホウシ
1935年 新潟県
失明の法師が京に上る途中、春日村五智の五智国分寺に一夜参籠したところ、何者かに財布を奪われた。やむなく郷里に引き返そうと、関川橋の上に至ったところである人とぶつかり倒れた。暫くして法師が気付くと両目が開いており、自分の財布を盗んだ盗人が失明して自分の前に立っていた。その不心得を諭し、共に国分寺に参り、琵琶と金子とを納めたという。

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ミミキレダンイチ,ビワホウシ
1914年 徳島県
団一という盲目の琵琶法師が、女に誘われてから毎晩御殿に琵琶を弾きに行った。ある旅の僧が墓地を通りかかると、やせ衰えた琵琶法師が一心不乱に琵琶を弾いていた。旅の僧は話を聞き、琵琶法師の体中にまじないを書いたが耳だけ書き忘れた。翌晩、女が来て団一を連れて行こうとしたが、まじないがあるから連れて行けず、耳だけを持って行ってしまった。
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タヌキ
1993年 香川県
狸がついてきて、シャラシャラを足音がしたが、後を見ても何もいなかった。財布が落ちていて、そこから千円札がのぞいていた。財布からお金をとったら、財布はボッと燃え、お金は帰ったらくぬぎの葉になっていた。
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カイホウシ
1961年 山梨県
菅原村付近一帯が湖だった頃の話。七里岩の中程に御崎という所があるが、そこに大きな岩がある。村の人たちが薪木取りに行くと1人の怪法師が来て、「向こうの山(駒ケ岳)に一飛びに行って見せる」という。法師は呪文を唱えたかと思うと体が浮き、空高く舞い上がって向こうの山に姿を消した。法師が立っていた岩を見ると法師の足跡が残っていた。
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コエ
1953年 宮崎県
山村の豪家に住む老人は、若いころに盗っ人に託された縞の財布に入った三千円を自分のものにした。盗っ人は死刑になり、十三回忌の時から財布に祟られる夢に苦しみ、家族もすべて失ってしまった。
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ウマ,テンセイ
1931年 埼玉県
土御門院のころ、吾妻左衛門藤原是好という長者がいた。そこに諸国行脚の法師が泊ったとき、法師は悪心を起こし夜具を盗もうとした。逃げようとすると馬に噛みつかれ、其馬が人語で「私はここの主の叔父であった。盗みをすると馬になって苦労するからやめておけ」というようなことを言って次の日に死んだ。法師が左衛門にその話をすると左衛門は驚き、叔父の為に葬式を出し、墓の側に草庵を立てて法師を庵主にしたという。
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クスリ
1980年
竹生四郎という人が頭痛に悩んでいたところ、ある法師が作る薬は万病に効くと聞いて行ったところ、法師は打ち身と診断する。そのような覚えはなかったが、法師を信用して処方された薬を飲むと次第に鼻が縮んで、結局鼻が無くなってしまう。理由のない薬は飲んではならないということだ。
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ダイジャ
1940年 福島県
娘が若者と恋に落ちたが、親たちに反対され、沼に身を投げて死んだ。2人の怨霊は大蛇になり、沼に潜むようになった。その後、大蛇がこの土地を泥海にしようとした。大蛇は秘曲を聞かせてくれた琵琶法師だけにそのことを告げた。琵琶法師は逃げようとしたが、大悲山薬師如来の諌めにより、殿様に知らせた。殿様は藩内の人を総動員して、大蛇を退治した。
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シュテンドウジ,デンキョウ,コウボウダイシ
2001年 京都府
酒呑童子自らが経歴を語る。越後の山寺育ちの稚児だが、法師に恨みがあるために多くの法師を刺し殺し、その夜に比叡山に行き自分の住む山と思ったが、伝教法師に追い出される。その後高野山に行き弘法大師に追い出されたが、今はそのような法師もいないので高野山にいる。
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センダイツウホウ
1928年 東京都
ある人が永代橋のたもとにある高尾稲荷に日参した。賽銭をあげようとして財布に手を入れると、びりびりとしびれた。不思議に思って財布を見ると、仙臺通寶が一枚入っていた。高尾太夫が仙台の殿様に吊るし切りにされた恨みでしびれたのだという。
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タタリ
1991年 愛知県
悪事を働いて人を困らせていた法師が捕えられ、淵へ投げ込まれて殺される。その後不幸な出来事が続き、占ってもらうと法師の祟りであった。
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オト
1979年
霊谷寺に琵琶谷というところがあり、拍手をすると琵琶のような音が返ってくる。
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ヲロチ,ヤマタノオロチ
2001年 青森県
難蔵という法師が常陸国と出羽国に間にある湖に至ると、見目良い姫が現れた。法師が怪しんでいると、姫は自らそのをろちとしての正体を明かし、自分を長い間妾としているその湖の八頭の蛇を追い払って欲しいと頼んだ。
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(ゾクシン),イト
1998年 静岡県
ピアスの穴を開けると白い糸のようなものが出てきて、それを引っ張ると失明する。
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ヤミダ
1949年 静岡県
昔、万法師という人がいて、自分の田の見回りを楽しみにしていた。死んでも田の見えるところにいたいという遺言で、田の西に面した丘に埋められた。それよりこの田を万法師というようになった。この田を作る人に病人が出るといい、迷信を信じない人の手に渡り続けている。現在はそこに小さい祠が立ち信心する人もいる。
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ムジナ
1939年 新潟県
夜道で生首や棺おけなどが出ても法師は平然としていた。ある時一つ目入道が出てきたが、帰宅した後、妻の顔が入道であったので、気絶してしまった。法師はこれが原因で亡くなった。遺言通り狢が出る辺りに法師を葬ると、翌日に狢と格闘した跡と狢の死体があった。
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(ダイホウシ)
1981年 東京都
牛込山伏町に住む朝倉八十五郎という者が帰宅しようとした時、門前に大きな法師が立っていた。八十五郎は驚かずに、挨拶を言いながら袖の下を潜って入ろうとすると、この大法師は忽然と消えてしまったという。
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タノタタリ
1969年 福島県
祟りのある田を小学校で作ったところ、先生のなかに病人が出た。その校長は近年失明に近い状態でいる。
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オンリョウ
1974年 茨城県
常州飯沼弘経寺のある僧が病気になった時、身長8尺程の大法師が現れ刀で斬りかかってきた。毅然とした態度で問答をすると大法師は消えた。
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ジゲンホウシ
1994年 千葉県
慈眼法師と弟二人の面倒をみてくれた村人への感謝から、法師は入定して報いようと、鉦を叩いて念仏を唱えて続けて死んだ。その後、村には火災が起きることはなかった。
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ハチ,シナノノホウシ
1940年 奈良県
信濃の法師は修行を積むうち、人の倉に飛鉢して米俵を奪った。
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サイシュンホウシ
1994年 千葉県
西春法師が木食の後、地中に入って入定して三年後に掘り出して安置して欲しいといったが、村人は恐れて触らなかった。法師の魂は体を離れて空に昇り、星となった。
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