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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ジョウルリゴゼン
1931年 愛知県
1890年代ごろ、東三河の村々で浄瑠璃御前の一代記が謡われていた。昔、矢作の兼高長者には子供がなかったので鳳来寺の薬師に願掛けし、満願の夜に白鹿となった薬師が現れ、一顆の珠賜ると見て身ごもると言った。あるいは白髪の翁になって鹿の子を授けると言ったともいわれる。その後生まれたのが浄瑠璃姫で、美女であったが、足の指が2本しかなく、それを隠すために足に布をまとっていたという。

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シカノコ
1931年 愛知県
昔、利修仙人が鳳来寺の山で修行していたとき、巌窟の外で小便をしていたのだが、これを鹿が舐め、孕んでしまった。生まれたのは美しい女の子で、奈良の貴人の家の前に捨てた。生まれながらに足の指が2本しかなく、鹿の爪のようであったといわれている。
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オバガミネノイッポンアシ
1991年 奈良県
12月20日には、一本足が出てくるので、伯母峰峠を越すなと言われている。一本足は昔二本足だった。退治しようとした豪傑が片足を切ったので、足が一本になったのだという。
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ウマ
1934年 奈良県
山には頭に笹の生えた大きな馬がいる。見ると倒れると言われている。一本足であるとも言われる。
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シンロクノタマ
1943年 長野県
鹿の中に神鹿というものがいる。一生に一度見られるかどうかのめでたい鹿で、角に珠を持っている。それがどんどん大きくなる。この珠は、矢除けの役割や病人を治すというものであり、珍重された。
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ヘビ
1937年 愛知県
蛇に足があると信じている者が村には1人か2人いる。馬車に轢かれて足を出して死んでいたという。雞の足のような形をしているとも言う。
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マツシマウラトノフルタヌキ
1956年 宮城県
昔,松島の鯨島に古狸が棲んでいた。ある晩朴島の漁師が鯨島の近くまで行くと賑やかな鼓の音が聞こえていたが,やがて漁師の名を呼んで屋島合戦の浄瑠璃を語ってきかせた。残りの段は明晩きかせると言うので,翌晩部落の皆で行ってみたがお囃子も浄瑠璃も聞こえなかった。ただ,その後一人で夜釣りに行くと,誰でも聞かされたという。
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タニシ
1939年 千葉県
薬師様が火事にあったとき、田んぼのタニシが集まって薬師様の体にくっついて焼けるのを防いだという。それ故に、遠山村久米ではタニシに触らず、食べることも忌むという。こうして薬師様がタニシを守っているのだといわれている。
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オヤクシサン,(ゾクシン)
1961年 愛媛県
お薬師さんはイボを除いてくれたり、乳を出してくれたりするといわれている。願掛けをして病気が治ったら、タコの絵を描いて供えるといわれている。
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オウムイシ
1974年 三重県
伊勢路のとある島におうむ石と呼ばれる石があり、浄瑠璃を歌うと同じ声が返ってきたという。
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シカノコ,イズミシキブ
1931年 佐賀県
昔、子供のいない老夫婦が村の観音堂に祈ると、福泉寺の和尚に子をもらえというお告げがあった。お寺に泊ると、夜更けに赤子の声がしたかと思うと、雌鹿が赤子に乳を飲ませていた。老夫婦がこの子を連れて返って育てたところ美人に育ったが、足の指が2つに別れていて、人間のものとは違っていた。その子が和泉式部で、足の指を隠すために和泉式部はいつも足袋を履いていたといわれている。
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オバガミネノイッポンアシ
1991年 奈良県
一本足の大きな足跡が雪の上にあった。それで大きな一本足いるので鉄砲で撃ったら、大きな舌を出したという。一本足は生笹(いくざさ)という名前で、人間に化けて有馬温泉に湯治に行った。けれども何日か目に正体がばれた。一本足になったのは背中に熊笹が生えた怪物である猪笹王だという伝承もある。
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オヤクシサン,オンセン
1936年 鳥取県
長者の娘が病気になった。菖蒲にあるお薬師さんに平癒を祈ると、お薬師さんが娘の枕神に立ち、帰って柳の木の下を掘ると湯が出るのでそれを使えと告げた。その通りにすると、金色のお薬師さんの像が出てきて、熱い湯がわき出した。
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オバミネノイッポンアシ
1934年 奈良県
一本足は、寝ない子を脅すときに母親が用いたりする。一本足は義経の馬との混合型であるとも言われる。
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メンコフハイノタマ
1937年 秋田県
珍しい珠のことをメンコフハイの珠という。面向不背之珠が訛ったものという。
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テング
1967年 福島県
姫の御前という山には天狗がいて、大きな音に驚かされることがある。ある女が栗拾いに行ってびくを隠されたこともある。ならの木などに房のように下がっているのは天狗の髪だろうとも言っている。
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ヤクシサマ
2001年 青森県
某家では、家の者が目を患ったので、その眼病治癒の為に屋内に薬師様を祀った。後に父親が患った際にカミサマに見てもらったところ、薬師様は屋内に祀る神ではないと言われたので、屋外で祀ることとなった。
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ギンナン,シロヘビ,オンリョウ,タタリ
1990年 京都府
昔、殿様が糸織り姫を愛するのに嫉妬した者が、姫は他の男と約束を言い交わしたと言ったので、殿様が立腹して姫を殺した。この姫は松平家7代まで祟り、そのため子供が生まれなかった。姫が殺された日から銀杏の木に大きな白蛇が棲むようになったので、これは姫の怨霊が蛇になったものだといわれている。銀杏を食べると腹痛になるともいう。
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ヤマノカミ
1927年 愛知県
山の神は一ツ目一本足だという。そのため、跛の者を山の神という。老人が山仕事に行き、一本足の怪物に出あったことがあるが、詳しいことはわからない。
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ジゾウサマ,コウミョウ
1981年 広島県
昔、薬師の所にあった地蔵を漁師が持って帰ろうと思い、シノベの海まで背負って行ったが、重くなって船に乗れず仕方がないので海に捨てた。ある日人が海辺を通っていると海中が光っているので近付くと地蔵があった。それを薬師に返しに行った。
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ヤクシサマノカラネコ
1956年 東京都
子供が泣いて困る時、薬師様のカラ猫だぞ、と言っておどかす。
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オオダコ
1929年 長崎県
守山村の三室に住む老婆が海辺で物を洗っていると目の前に大章魚がやって来て足を一本差し出しながらじっとしていた。婆さんは包丁を持ってきてその足を切り、その後七日間老婆は章魚の足を毎日一本取り続けた。最後の一本になった八日目、頭諸共取ろうとして意気込んで行って襲われ、海底深く引きずり込まれた。
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