ユウレイ 1985年 静岡県 Aさんの姉さんが静岡の小山に行ったとき、障子へ幽霊の影が映った。
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コリ 1974年 物を調伏するとき、その名を切って歌に詠み込む。北条氏康の城中で狐が鳴くので歌に詠んだところ多くの狐が死んだ。毎夜狸が馬を驚かせるので歌に詠んだら狸は来なくなった。
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ザシキワラシ 2001年 青森県 ザシキワラシの影が障子に映るのを見たことがあるという。それは、三、四歳くらいの姿をしており、短い着物を着ていた。動くのがとても速く、影ばかりでなく実際の姿を見てやろうと思って突然障子を開けたりもしてみたが、いつもひらりと見えなくなってしまった。ザシキワラシは、家の主人になる者には常に見えるのだという。
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タノカミ,ヤマノカミ 1977年 山形県 2月17日は山の神が田の神になる日。この日は山に入ってはいけない。女の神で歌が好き。歌を歌うと仕事をしなくなってしまうので、山で歌を歌ってはいけない。
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キツネ 1957年 和歌山県 狐が人を化かそうとしている所を障子の隙間から覗いていたつもりが、狐に化かされ牛の陰部を開いて覗いていた。
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タヌキ 1971年 長野県 人足に行くため早く起きていると、「ええさま、人足にいくぞ」と戸を叩く音がする。ところが障子に映る影を見ると狸だ。影が映っているのを知らず、化かしているつもりで狸が戸を叩いているのだ。
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シニンニトリツクキツネ 1979年 愛知県 死人が起きるのは狐が憑いているからである。障子に銃口を置いて打つと、その穴から狐は外に出る。
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ケイワクセイ,ナツヒボシ 1976年 敏達帝の9年、土師連八島という優れた歌唄いがいた。そこへ毎夜どこからか人が来て一緒に歌遊びをした。どこの人かと後を追うと住吉の浜辺に至り、明け方海の中へ消えた。これを聞いた聖徳太子は、それは熒惑星であると言った。
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キツネ 1931年 山梨県 歌の上手な久四郎が山に行ったとき、狐に憑かれた。狐にたずねると歌の声に惚れてきたのだという。そこで小豆粥と油揚げを食べさせ、焙烙を焼いてかぶせるとやっと正気に戻った。
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ムジナ 1976年 推古天皇の35年、陸奥国で狢が人に化けて歌を唄ったという。
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ジャタイ 1985年 和歌山県 池に蛇体が住んでいた。池の水に映った人影を飲まれると、その人は死ぬという話だった。影が映るときは通ることができないと言う。
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カゲ 1982年 宮城県 話者の祖母はガラスに人の影が映るのを見ることができた。映った人は翌日に死ぬという。
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クダギツネ 1955年 静岡県 クダ狐は人が戸を開けるとき一緒に入ったり、障子の穴から入ったりして、あっちこっちに行く。狐が憑いている人にはわかるが、可愛く思えて他人に告げられないという。
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(シノヨチョウ),ツキカゲ 1956年 宮城県 旧正月14日の夜、月影に身を映したとき、身体の影だけ映って頭の影が映らないと、その人は年内に命をおとす。
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ヨツヤカイダン(ゾクシン) 1925年 東京都 夜になって四谷怪談の話をしていると、障子が動くことがある。
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テング 1975年 東京都 王子の狐が謡う歌と同じ歌を謡いながら、愛宕で天狗が踊るという。
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ホトケ 1974年 茨城県 修行熱心な法師がいた。丈六阿弥陀を造ると側の障子に阿弥陀の影が現れた。百姓の家で通夜をしていると障子に丈六の尊像が現れた。また法師の左耳から仏像のような舎利が出てきた。
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タマシイノモヌケ 1974年 滋賀県 近江国土山で、朝寝好きの人がある朝早起きして歌を作り短冊を梅の木に付けた。朝食の用意が出来たので呼んだら姿が見えなかった。探したところまだ寝ていた。驚いて起こしたが歌のことは知らないが、よく似た夢を見たと語った。よく聞いてみると驚かせたかったらしい。
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テング 1955年 山形県 山で「花さかば……」という謡を唄うと天狗が出るので、唄ってはいけない。
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キツネ 1975年 東京都 王子で狐が歌を謡って踊るという。
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ヒノタマ 1933年 鹿児島県 ある夜、大きな火の玉が村中の空を飛んだ。光が明るく、見ている人の影が地に映ったほどだった。
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