ヤコ 1966年 長崎県 稲荷様をヤコ使いという。ヤコ様は鼠のようなもので、ぞろぞろついて歩く。ヤコの千匹連れという言葉もあり、ヤコ祀りもかつてあった。
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ヤコ 1954年 鹿児島県 志布志の大崎には、昔、ヤコを飼っている婆さんがいて、ヤコが子を4、5匹生んだという。近くに行くとヤコを憑けられるといって恐れられたという。西桜島でも、以前にヤコを飼っている婆さんがいて、ヤコが子を生んだと評判になった。ヤコを飼う家は家を潰すと言われているという。
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(ゾクシン) 1972年 岐阜県 弘法さんは塩が嫌いなので、塩を入れてはいけないという。
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ヤコ 1954年 鹿児島県 大崎の法者の話によれば、ヤコを飼っている人が死ぬと、ヤコはあちこちへ散らばって、災いを人に及ぼす。また、よく世間で、何々が憑いたと言っているが、全てヤコと一緒のものだという。
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ヤコ 1954年 鹿児島県 揖宿郡喜入村では、ある人が他人に恨みを抱いた場合、ヤコをつける。ヤコは魚と小豆飯が好物なので、それを1週間くらい持って行って食べさせ、今度はヤコをつける相手が通るところに置いておくと、1週間くらいでつくようになるという。
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ヤコ 1958年 鹿児島県 小学校の登校時、5、6匹のヤコに出会った。石を投げると1匹にあたった。5、6寸の大きさでイタチのようだが毛はもっと短かった。持ち帰り、黒焼きにして家中で食べた。そうするとヤコに憑かれない。とったヤコは位がないノヤコで、本当のヤコは目に見えない。
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イナリオトシノカジキトウ 1974年 長崎県 稲荷おとしの加持祈祷の方法。神社で七日七晩おそなえし祈祷する。そして木札にヤコにつかれた人の名前を書いておき、長いクギを突き刺すと、ヤコつきが「自分はどこそこのヤコだ」と口ばしる。
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ヤコ 1966年 長崎県 ヤコ様のいるところは岩場で、山を売った際、そこだけ残した。ヤコ山は売ってはいけない。
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タヌキ,ヤコ 1974年 長崎県 タヌキは化かすだけでつくことはないが、ヤコは人を化かし、人につく。雲仙岳の登山道で行方不明になり2~3日して戻ってきた人がいたが、その間の記憶がなく、ヤコに化かされたといわれている。
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ヤコ 1951年 熊本県 60戸ほどの集落のほとんどにヤコ(野狐)が憑き、大騒ぎになった。ヤコは目には見えないが小さな猫のようなもので、憑くと妙な挙動をしたり看護を喋ったり病気になったりする。騒動は数年続き、ヤコを鎮めるためにオヤシロ様を祀った。
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ヤコ 1974年 長崎県 ヤコが神の使者になるためには、人がヤコのために伏見稲荷大社から正一位稲荷大明神の位をとって祠に祭ってやらなければならない。ヤコが祭られるものになると、黒っぽい色から白に変わり、神の使者となる。
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ヤコサマ 1954年 長崎県 ヤコ様は鼡(ねずみ)のような姿で、ぞろぞろついて歩く。「ヤコの1000匹づれ」という言い方もある。日蓮宗の人が憑かれやすいとも言われ、ヤコヅキは症状が長引くという。一方で、ヤコは猫のような形で、白いのや黒いのがあるとも言う。
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シオノヤクシ 1956年 宮城県 塩出山の下に塩水が湧き、1人の老僧が塩を焼いて12人の童子に命じ村人に分け与えた。この塩によって村人は病気が治ったので、老僧を薬師の化身としてまつり、塩の薬師と称した。塩の湧いたところを塩河原、塩を煮たので塩出と呼んだ。
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ヤコ,ハカヤコ 1974年 長崎県 ヤコは人の近づかない山や森、朽ち果てた祠、墓場などに住む。墓場に住むものは墓ヤコとよばれ、死霊をしばしば運ぶので恐れられている。
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ヤコ 1954年 鹿児島県 ヤコが憑いた場合の著しい特徴としては、着物に毛が付いている、タモトに毛が入っている、ヤコの足跡が肩のところに付いている、などがあり、すぐわかるものだという。ヤコに憑かれるのは、特に年齢や性別、性格に関係はなく、また、1度憑いた者に2度憑くことは少ない。
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ヤコ 1966年 長崎県 二人の人がヤコナバ(ゴマナバ)という茸を食べて、あくる日まで喋らなくなり、ヤコが憑いたといった。ヤコつきはホーニンが落とす。法人はお稲荷様を祀る。
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ダイジャ 1983年 愛媛県 塩売りが淵辺で昼寝をしていると、淵の大蛇が出てきて塩売りを呑もうとした。すると塩籠に入れてあった剣が自然に抜け出て大蛇を撃退した。以来この淵をは「塩売り淵」と呼ばれるようになった。
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キツネ 1972年 千葉県 明治30~40年代のこと。提灯を下げて歩いていると狐によくロウソクをとられた。狐はトウガラシが嫌いなので、山道を歩くときは提燈の中にトウガラシを入れて歩いた。
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シオノイケ,シオノイ,シヨミズ 1989年 山梨県 塩のない奈良田の村の人々のために天皇が祈願したところ、たちまち塩の池が出現した。
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カジ,シオ 1950年 千葉県 夜に塩を買うと火事になる。
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ヤマノイヌ 1935年 愛知県 山の犬の好物は塩なので、晩に塩を持ち歩く時、山の犬の苦手なオキ(真っ赤に燃えた炭)を添えて移動する。
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