イケイノモノ,バショウノサイカイ 1976年 沖縄県 琉球ではあちこちに芭蕉が植えられており、夜その下を通ると異形の者に出会う。恐らく芭蕉より大きな木はないので、その精が人を驚かしているのだろう。
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バショウ,ビジン(ゾクシン) 1938年 鳥取県 芭蕉を植えると絶えず病人が出る。必ず破産する。葉が破れやすく、葉散は破産と通じる。芭蕉を家の周囲には植えぬ。夜遅く美人となって化けて出る。
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カイレイ,バショウノカイ 1976年 芭蕉は草の中で最大のものなので怪をなすのだろう。中国でも夜、芭蕉が女になって現れて切り付けられ、朝になり芭蕉に血が付いていたという話がある。
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ショウヨウ 1976年 沖縄県 琉球で夜更けに芭蕉が多く植えられたところを歩くと、婦人の形をしたものに逢う。ただ驚かすだけで何もしない。日本刀を持っていると現れない。
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カイ,ビジョ 1976年 沖縄県 琉球で布を作るために芭蕉を多く植えているが、高さが35丈もある。夜、その下を通ると17,8歳の美女に逢うという怪事がおこる。日本刀を持っていれば現れない。
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ビジョ,バショウノセイ 1976年 長野県 信州で若い僧が深夜読書をしていると美女が現れ媚びた。切り払うと姿が消えた。翌朝血の跡を辿ると、庭の芭蕉が切り倒されていた。芭蕉の精なのだろう。
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ショウヨウ,ビジン 1976年 長野県 夜、信州の寺で僧が読書していると、一人の美女が現れ僧に媚びた。これを怒って僧は女を斬った。翌朝血の跡を辿ると、庭の芭蕉が倒れていた。芭蕉の魂が女になったのだろう。
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バショウノレイ 1976年 長野県 信州で夜、寺で僧が読書していると、一人の美女が現れ僧に言い寄った。これを無視して僧は女を斬った。翌朝血の跡を辿ると、庭の芭蕉が倒れていた。これを見て女が芭蕉の霊であったことがわかった。
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(ゾクシン) 1960年 愛媛県 刃物と魚が正反対の関係であるから、刃物を舟に乗せたり、海中に落としたりすることを嫌うといわれている。
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ヘビ,(ゾクシン) 1933年 千葉県 蛇を刃物で傷つけると祟るという。
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ビジン,フチノヌシ,ヘビ 1937年 愛知県 馬の鞍が荷をつけたままひっくり返ったので馬喰が困っていると、妙齢の美人が現れた。美人は馬を河原に引き出した。ふと気づいた馬喰が針を帛紗と共に背中につけると、美人は一塊になって淵に飛び込んだ。淵の主は蛇ではないかという話がある。
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カイブツ 1988年 奈良県 里に夜な夜な怪物が現れるので、宗介という猟師が退治することになった。怪物を捜して山中をさまよい、疲れて木の根に倒れたところに怪物が襲ってきた。鉛の玉を放ったがすべて跳ね返されたので、鉄の玉を放ったところ怪物を仕留める事ができた。怪物は鉄鍋を被って玉を防いでいたが、最後の鉄の玉は鍋を割って頭を打ち抜いていた。この怪物を葬った塚を鍋割れ塚と呼ぶ。
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イド,キョウチョウ 1950年 千葉県 井戸に刃物を落とすと盲目になる。
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(ゾクシン),センメンキ 1998年 静岡県 十二時に風呂場で洗面器に水を張って刃物をくわえて覗くと将来の夫の顔が映るが、このときに刃物を落としてはいけない。
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キジムナー 1969年 沖縄県 キジムナーは釘、蛸、屁、刃物を怖がる。刃物を枕元に置いて寝ればキジムナーはこない。
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オオキナカイブツ 1988年 沖縄県 昔、漫湖に大きな怪物がいて村人を襲っていた。神が天から三個のを降らせて怪物を押え、身動きを封じた。怪物はガーナー丘になった。
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キツネ 1983年 新潟県 キツネは人間を美人に化けてたぶらかす。
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ネコ 1984年 愛媛県 猫が通ると死者が立ち上がったり這い出すので、魔除けに刃物を置く。
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ヨメノタタリ 1970年 静岡県 姑が嫁に2反余の田を一日で植えよと命じた。植え終わった嫁はその場で死んでしまった。その後田を植えるものに祟りがあり、その家に死者を出す。
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(ショクブツニカンスルゾクシン) 1940年 山口県 植物に関する俗信。枇杷の木はうめき声を好むから、屋敷内に植えると病人が絶えないという。屋敷にブドウを植えると、病人があるという。茶の木を新しく植えると、その年に家族中に死者があるという。孟宗竹を新しく植えると、家庭から死者が出るという。屋敷内に榊を植えると、家が栄えないという。屋敷内に、棟より高い大木があると、主人が若死にをするという、など。
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アクマ,(ゾクシン) 1936年 兵庫県 刃物を枕もとにおいて寝ると、悪魔がこない。
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