ヤマイヌノオンガエシ 1941年 岐阜県 昔、口に人の骨が刺さっていた山犬がある老人にその骨を抜いてくれるようにお願いしに来た。老人は山犬に自分を食わないと誓わせてから骨を抜いたが、後日の朝、老人の家の前に山鳥一羽が落ちていた。それは山犬の恩返しだった。
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エビスシンゾウ 1935年 三重県 鳥出神社内の末社蛭子神社にまつわる話。その蛭子社はもとは富田浜に鎮座していた。天平14年のある日大漁につぐ大漁で、富田浜は賑わったが、それもつかの間、小魚さえも網にかからない日が2、3日続いた。その次の日、波に乗って7彩の光を放って浜辺に近づくものがあった。大漁襲来の前兆と歓喜して網を下ろし、7彩の光を引き上げたが、それは魚ではなく一体の蛭子神像だった。この神像をご本尊として祠を建て祭事を行うと霊験現れて再び豊漁で賑わったという。
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オニ 1957年 兵庫県 吉井部落では、正月の20日を骨正月と呼び、正月市で買ってきたブリの骨を食べる。20日になると鬼が食べる肉がなくなり、骨しかなかったため、その骨を食べたと言われており、それを真似たものである。奈良尾部落では、死んだものの骨を食うと言って、ブリの骨を食べる。熱田部落ではシイラの骨を食う。人の代わりに魚を食うのだという。
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ダイジャ 1970年 静岡県 蛇骨山大蛇院という寺があった。親を殺された子によって退治された大蛇の骨を葬った寺として伝えられている。
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エビス 1975年 奈良県 左衛門尉康方という貴族が、網で魚をとるため舟に乗り、康方は誤ってずぶずぶと水に沈んでしまった。浮かんできたところをみると、3尺ほどのスズキと2尺あまりの鯉を両脇に抱えた蛭子神が、岩の上にいたという。今、民家の棚に安置されている蛭子神の像は、その姿をかたどったものだという。
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ヘビ 1989年 長野県 どんどん大きくなる蛇を打ち殺した人が三ヶ月ほどしてその場所に行くと殺した蛇は骨だけになっていた。その人が骨を蹴り飛ばすと骨が足に刺さり、蛇の毒が体に回って帰宅後まもなく死んでしまったという。
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キツネ 1935年 昔話に、狐は骨がないとだませないので、毎晩骨をもらいにくる。
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オニ 1989年 兵庫県 吉井部落では正月のぞうには臓腑煮であるといい、これは昔鬼が正月の御馳走に毎年1人ずつ取って食ったことの真似という。7日は唐と日本の鬼が交際をして、七色のものを入れて食べたといい、20日は骨正月といい、ぶりの骨を食べる。これは20日になるともう骨がなくなって、骨しか残っていなかったので鬼がこの骨を食べたのだといわれる。
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(イノコノバン) 1940年 島根県 亥の子の晩に大根畑に入って大根を抜くなという。大根を抜く音を聞いた者は死ぬという。
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マムシ 1974年 滋賀県 玄関につるしておいたマムシの骨を川に入れると、骨だけのものが泳ぐ。
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オニ 1933年 大阪の寺宝だった鬼の骨や名古屋で公開された鬼の骨や、九州を巡回した見世物の鬼の骨はおそらく同一の物だろう。
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(ヒカリモノ) 1988年 茨城県 夜、キジや山鳥が骨を咥えて飛ぶと、骨が光りながら飛んでいくという。
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ダイジャノホネ 1970年 鳥取県 大蛇の骨という岩石がある。
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ヤマイヌノオンガエシ 1941年 岐阜県 昔、安江隆三という人の家の前に口を開けていた山犬がいた。口の中に白い骨が刺さっていた。安江さんがその骨を抜いてくれたが、翌朝家の前に一個の轡があった。
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ヤマブシ 1974年 長野県 信州高遠にたくさん子供がいる人がいた。子が病気になると夢に山伏が現れ、子を連れ去ろうとするので、引き合い、負けそうなところで目が覚め、子が死ぬという事が続いた。最後の子の時も同じ夢をみたが山伏に勝った。すると子は回復した。
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リュウノホネ 1970年 大阪府 宝池庵という寺の寺宝として竜の骨を蔵している。生物学者の話では、実は鯨の骨だという。
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オオカミ 1985年 高知県 骨が詰まってつらそうな狼の口から骨をとってやった。お礼に翌朝、猪の後足が置いてあった。
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エンコウ,カッパ 1980年 広島県 河童のこと。尻を抜く。抜かれた人はにっこり笑って水に沈む。人の真似をするので頭を振ってやればそれを真似して頭の水をこぼし力をなくす。
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キツネ,ヒノタマ 1935年 狐が骨をくわえて走ると、火の玉になるという。
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リュウコツ 1970年 長野県 寺の住職の許に毎夜美女が通ってきた。ある夜、女の裾に針をつけ、翌朝糸をたどって行くと、岩穴の中で大蛇が子を生んでおり、大蛇は針の毒で死んでいた。大蛇の骨は洪水で流され、下流に散らばり蛇骨石になった。生まれた子は成長して小泉小太郎になった。
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ダイジャノホネ 1970年 東京都 円照寺と豊仙寺には、1匹の大蛇の骨が両寺に分けられて秘蔵されている。この骨に川水を注いで雨乞いをすると効果がある。豊仙寺の骨は井の頭の水を供えるとよいともいう。
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