■トピックス  2019年

2019-12-11 日文研の話題

能登・輪島市立七浦公民館のフォーラムに参加して(2019年11月17日)

 2019年11月17日(日)、輪島市立七浦公民館主催(国際日本文化研究センター他共催)のフォーラム、「七浦から世界へ―調査・研究・活用としてのフィールド―」に日文研から小松和彦所長と安井眞奈美が参加しました。京都先端科学大学の手塚恵子教授、国立歴史民俗博物館の川村清志准教授、安井が、海外調査で得た研究成果などを報告しました。

 石川県輪島市門前町の七浦地区は、1990年から1992年まで、大阪大学文学部日本学科の民俗学実習(小松和彦阪大准教授(当時)が担当)のフィールドとして、学部生や院生が数多く民俗調査に訪れた場所です。発表者の3人も、当時、学生や院生として民俗学実習に参加していました。今回のフォーラムは、調査を開始して29年を経た今年、小松所長と再び七浦地区を訪れ、これまでの研究成果を七浦の皆さんに向けて発表する貴重な機会となりました。

 第一部の研究発表に続き、第二部では発表者や参加者の皆さんが、小松所長に、なぜ七浦地区がフィードとなったのか、日本の中で、また世界の中で能登半島、そして七浦地区はどのように位置づけられるのかなどを質問し、小松所長がそれらに的確かつ丁寧に応えられました。

 その後、会場では婦人会の皆さんの手料理がふるまわれ、懐かしい話に花が咲きました。
 

(文・安井眞奈美 研究部教授)
第2部 小松和彦所長を囲んで
輪島市立七浦公民館
講演の様子(提供、小谷紘樹さん)