■トピックス  2019年

2019-02-04 図書館

図書館のトピックス(2019年1月)

●資料保存
 紙に含まれた成分のため、もろく壊れやすくなった図書(酸性紙)について、専門業者への委託により、ブックキーパー法と呼ばれる方法で紙を中和する作業(脱酸処理)をおこないました。この方法では中和液を紙にしみこませることによって、紙の中の酸を中和させます。これにより中和前よりも寿命が3倍長くなると言われ、アメリカ議会図書館がその効果と安全性を認めています。また脱酸処理に先立って、ページや製本がもろく崩れている箇所の修復作業(簡易補修、閉じ直し、背表紙の補強、箱や封筒などの装備)もおこないました。
 今回の脱酸処理では、雑誌「薬剤誌」「有喜世新聞」など、特に破損と劣化が進んでいたもの53点を対象としました。

●日文研公開データベース
 「浮世絵芸術データベース」を更新しました。「浮世絵芸術データベース」では、国際浮世絵学会の学会誌『浮世絵芸術』のうち発行後3年を経過した号を、世界の浮世絵研究者・愛好者に向けて発信しています。新たに171号(2016年刊)を公開しました。
アクセスはこちらから http://db.nichibun.ac.jp/ja/category/u-geijyutsu.html

●新着資料
・「戦前満州近傍建築物写真」(青島、遼陽、鞍山等を含む当時の写真約190枚)
・「満州引揚関連資料」(桃井純夫氏署名入りのノート、スケッチブック、単語帳その他文書類)

図書館の利用について(センター外の方)
http://library.nichibun.ac.jp/ja/guide/use_visitor/index.html