■トピックス  2019年

2019-01-10 日文研の話題

第53回 国際研究集会「世界史のなかの明治/世界史にとっての明治」を開催しました(2018年12月14日~16日)

 12月14日(金)~16日(日)の3日間、第53回国際研究集会「世界史のなかの明治/世界史にとっての明治」を開催しました(後援:東芝国際財団、社会科学国際交流江草基金、サントリー文化財団、上廣倫理財団)。

 本研究集会は、2015年から実施されてきた日文研の共同研究会「明治日本の比較文明史的考察」(研究代表者・瀧井一博教授)の集大成として、これまでの研究成果を広く海外の研究者と共有するとともに、明治維新150年の締めくくりとして、明治日本の世界史的意義を問い直すことを目的に、日本を含む14カ国から計37名の研究者を招いて開かれました。

 初日は、小松和彦・日文研所長の開会挨拶と、瀧井一博教授による趣旨説明に続き、3つのセッションと、伊藤之雄氏(京都大学名誉教授)による特別講演「日本の近代化と公共性・天皇制」が行われました。2日目は、ジャネット・ハンター氏(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授)による基調報告「明治日本と世界経済との関係:情報通信の組織化」の後、4つのセッションが開かれ、それぞれ活発な討議が展開されました。3日目は、残る1セッション及び総括セッションに次いで、北岡伸一氏(東京大学名誉教授/JICA理事長)による特別講演「明治維新と現代」が行われました。

 プログラムの最後を飾るラウンドテーブル「国際日本研究の課題としての明治」では、3日間の議論と架橋しつつ、「明治とは何だったのか」を今一度グローバルな視点から検証するとともに、本研究集会の成果を「衆知」として、個々の研究活動に生かしていくことがあらためて確認されました。
ジャネット・ハンター氏による基調報告の様子
小松和彦・日文研所長の開会挨拶
研究集会の様子
瀧井一博教授による趣旨説明