■トピックス  2017年

2017-06-08 日文研の話題

創立30周年記念イベント「映画『ハッピーアワー』上映&監督・主演女優トーク」を開催しました(2017年5月26日)

 去る5月26日(金)京都芸術劇場 春秋座にて、創立30周年記念イベント「映画『ハッピーアワー』上映&監督・主演女優トーク」を開催しました。
 『ハッピーアワー』は2015年に公開され、出演者の多くは演技経験がないにも関わらず、国内外で数々の映画賞を受賞し、話題となった作品です。

 細川教授から開会あいさつとして、日文研が映画研究も行っており、このイベントが日文研の創立30周年を記念して開催されること、また今回が京都造形芸術大学での初の開催イベントとなることなどの紹介があり、その後、第一部、第二部、第三部とそれぞれの間に休憩を挟みながらの上映となりました。上映が進むにつれ、観客はハッピーアワーの世界に引き込まれていくようでした。

 上映後、濱口竜介監督、主演の田中幸恵さん、菊池葉月さんを迎え、北浦助教が進行役となり、トークイベントを行いました。濱口監督からは『ハッピーアワー』の制作された経緯や、役者の魅力をカメラの前で引き出すために試行錯誤したことなどが語られ、田中さん、菊池さんは『ハッピーアワー』が制作されるきっかけとなったワークショップに参加した動機や、主演に選ばれたこと、監督からはほとんど演技指導されなかったなど、撮影当時のことを振り返っていました。
 途中、トークに細川教授が加わり、劇中の音楽の使い方や台詞の音声等に触れ、映画を最後まで観て「『ハッピーアワー』だな、という気持ちになった」という感想を濱口監督に伝えると、監督は「この映画を見て『ハッピーアワー』だと感じてもらえるとはうれしいです」と笑顔で答えていました。
 来場者からの質問の時間では、友情や結婚関係に関することから映画の撮り方についてまで、様々な質問が寄せられました。

 最後に、会場に来られていた他の出演者の方々も舞台上に登場し、お一人ずつご挨拶されました。
 映画は上映時間が5時間17分という大長編で、平日開催の朝から夜までの長いイベントでしたが、400名以上の方にご来場いただきました。
 
濱口監督の挨拶
トークイベントの様子(右から濱口監督、田中さん、菊池さん、細川教授、北浦助教)
会場の様子