■トピックス  2017年

2017-01-05 日文研の話題

総研大文化フォーラム2016が開催されました(2016年12月10-11日)

 去る12月10日(土)-11日(日)の2日間にわたり「総研大文化フォーラム 異文化へ旅する、異文化を旅する―文化科学からの招待状―」が日文研において開催されました。 
 本フォーラムは、総合研究大学院大学(総研大)文化科学研究科がこれまで開催してきた学術交流フォーラムを平成28年度から総研大全学事業の一環として位置づけ、総研大全体の文化科学研究に関心を持つ学生・教員が一堂に集まり、学際的な学術交流を目的とするものです。日文研は、総研大文化科学研究科国際日本研究専攻の基盤機関であり、再出発の第一歩となる今年度の開催会場となりました。
 
 12月10日(土)の開会式では、学生企画委員長から趣旨説明、総研大永山國昭理事からの挨拶がありました。続く、講演会では、「遊牧世界からのメッセージ」と題して、松原正毅 坂の上の雲ミュージアム館長・国立民族学博物館名誉教授から、遊牧の起源、形成過程とともに、言語運用能力獲得や遺伝子分析など多様な観点・知見から文化科学研究のあり方が述べられました。
 また、文化科学研究科のみならず、物理科学研究科ほか3研究科の合計5研究科の学生・教員等から18件のポスター発表が行われ、参加者は日頃の専門分野を超えた活発な質疑応答を交わしていました。
 
 翌12月11日(日)午前は、文化科学研究科学生3名及び物理科学研究科教員1名から「異文化へ旅する、異分野を旅する」を具現化した多様なテーマの口頭発表があり、文化科学研究を切り口にしつつ学際的議論が熱心に行われました。午後は、3班に分かれて、京都フィールドワークが実施され、参加者達は、日頃の研究対象である文献史料の現場となる史跡等を巡り、京都の歴史文化を改めて深める機会となりました。
 
 本フォーラムには、総研大・8大学等から学生・教職員合計85名が参加し、総研大の目指している分野横断型の文理融合の学融合教育への一助となりました。
 
松原正毅 坂の上の雲ミュージアム館長ご講演
日文研 松田教授のポスター発表
京都フィールドワーク(講師:日文研 荒木教授)