■トピックス  2016年

2016-12-15 日文研の話題

ハーグ国立文書館、ライデン大学文学部との学術交流協定を締結しました(2016年12月8日)

 去る12月8日(木)、オランダのハーグ国立文書館およびライデン大学文学部と三機関協定を締結しました。
 この協定は、人間文化研究機構ネットワーク型基幹研究プロジェクト「ハーグ国立文書館所蔵平戸オランダ商館文書調査研究・活用」の事業となり、江戸初期の対外関係史研究にとって情報の宝庫であるハーグ国立文書館所蔵平戸オランダ商館文書に関する調査研究を促進し、その翻刻および和訳、分析を行い、基礎的研究資料として刊行することを目指しています。
 締結は、日文研小松和彦所長が署名した協定書を、フレデリック・クレインス准教授がライデン大学文学部及びハーグ国立文書館に持参し、ライデン大学ウィム・ファンデンドゥール文学部長、ハーグ国立文書館マーレンス・エンゲルハルト館長がそれぞれ協定書に署名しました。
 この協定に基づき、日文研及びライデン大学は、ハーグ国立文書館から文書のデジタル・データの提供を受け、より一層、調査研究を推進します。
 また、ハーグ国立文書館から提供を受けた平戸オランダ商館文書の翻刻・和訳・研究分析をライデン大学文学部と共同で行い、成果物としてライデン大学出版会から翻刻を、日文研から和訳の刊行を予定しています。
 さらに、二機関と連携して同文書についての国際シンポジウムを開催し、論文集を刊行すると共に、研究成果をウェブサイト・展示会・教育プログラムなどを通じて広く可視化していきます。

ライデン大学ウィム・ファンデンドゥール文学部長(右)、フレデリック・クレインス准教授(左)
ハーグ国立文書館マーレンス・エンゲルハルト館長(左)、フレデリック・クレインス准教授(右)