■トピックス  2016年

2016-12-05 日文研の話題

フォーラム「グローバル時代における東アジアの大衆研究」を中国・清華大学と共同主催しました(2016年11月11日-12日)

 去る11月11日(金)-12日(土)の2日間にわたって、中国・清華大学人文学院との共同主催で清華・日文研フォーラム「グローバル時代における東アジアの大衆研究」を開催しました。
 1日目は、小松和彦所長による特別講演「妖怪と日本文化―その歴史と魅力」が(独)国際交流基金北京日本文化研究センター多目的ホールにおいて開催されました。
 会場には、日本研究を専攻している清華大学をはじめとする大学院生約80名が参加し、参加者は2時間にわたる講演内容をメモし、スライドを撮影するなど非常に熱心な姿が見られました。
 また、2日目は、清華大学人文学院において、フォーラム「グローバル時代における東アジアの大衆文化」が開催されました。
 このフォーラムは、日文研が実施している人間文化研究機構基幹研究プロジェクトの一つである機関拠点型プロジェクト『大衆文化の通時的・国際的研究による新しい日本像の創出』と連動したものであり、日本側研究者は、同プロジェクトを構成する「古代・中世」「近世」「近代」「現代」の4つの研究班の参画者でもあります。
 フォーラムでは、日中双方から、漫画、映画、小説、音楽、説話など多岐にわたって取り上げられ、多様な時代背景及び日中比較の観点から大衆文化についての発表、議論が行われ、中国での日本の大衆文化への関心の高まりを認識するとともに、東アジア圏のもつ文化的・歴史的背景に留意して大衆文化の現象を検証していくことが重要であることが参加者間で共有されました。
 フォーラムには、研究者及びオブザーバーを合わせて約35名が参加し、大衆文化研究の深化につながる深い議論がなされました。

小松所長の特別講演
特別講演を聴講する参加者達
フォーラム参加者記念撮影
フォーラムでの議論