■トピックス  2016年

2016-12-21 日文研の話題

報道関係者等との懇談会を開催しました(2016年10月5日)

 去る10月5日(水)日文研セミナー室2において、報道関係者等との懇談会を開催しました。
 懇談会は、年3回、報道機関、出版社、地域広報関係者にご出席いただいて、国際日本文化研究センター(日文研)の研究活動や催し物を紹介するもので、今回で第48回となりました。

 懇談会では荒木広報委員長による司会のもと、所長の挨拶に続き、新任教員・外国人研究員の紹介、磯前研究協力委員会委員長から活動報告、所員の研究紹介として細川教授から「細川代表音耳(おとみみ)班について」と題して、これからの研究についての紹介がありました。
 まず、日文研が今年度から進める「大衆文化の通時的・国際的研究による新しい日本像の創出」プロジェクトのうち、細川教授が取りまとめ役を務める明治以降の近代について、映画、浪花節、大衆歌謡、大津絵などを研究対象とすること、併せて昨年度受入れ、プロジェクトの切っかけとなった1万枚の浪曲SP版をアーカイブ化したうえで公開し、それを元に研究を立ち上げたいとの説明がありました。また、「音耳班」は「音響と聴覚の文化」(仮称)と呼んでおり、来年度から取組む共同研究で、聞こえてくるものすべてを扱えないか、五感における聴覚の研究で何が出来るかを考えていきたいとの紹介がありました。
 その後、榎本准教授から、例年は平日に行われる一般公開を今年は創立30周年プレイベントも兼ねて10月29日(土)に開催する日程や、プログラムについて説明があり、今後の催し物予定の紹介に続いて、北浦助教、古川特任助教から創立30周年記念事業について、特設サイトの開設やリーフレットの作成、また、最初の関連イベントとなる一般公開における「浪曲を聴く会」について紹介がありました。
 この他、坪井海外研究交流室長からの報告、牛村出版委員会委員長代理から日文研の最新の出版物について紹介があり、予定した1時間を少し超える、充実した懇談会となりました。
 懇談会の後は、懇親会が行われ、ご出席いただいた報道関係者等と日文研教員が情報交換等を行いました。

挨拶を行う小松所長
細川教授による共同研究紹介
北浦助教(左)、古川特任助教(右)による創立30周年記念行事の紹介