■研究活動 共同研究 2017年度

投企する古典性―視覚/大衆/現代

領域 重点共同研究

 今日の学問領域の中で、古典研究は、いささか居心地の悪い場所にある。時代の推移の中で制度的な転変もあり、伝統的なディシプリンや教育を十全に達成することがむずかしい状況が続いている。本共同研究では、この現状を積極的に問い返しながら、多様な分野の専門家や編集者などに参集してもらい、議論を重ねていくことで、古典研究の方向や古典性のありかを広く考察したいと考えている。分析のカギとなるのは、「project/projection」という語の多義性(投影、投企、突出、プロジェクト研究・立案等々…)である。この研究では、視覚性、大衆性、現代性という観点を軸にしながら、古典の解析や受容史研究とともに、美術、研究法、教育、現代語訳・翻訳などをも視野に入れ、古典研究が近未来の人文学に提示すべき、学際的な意味や国際的可能性を追究する。その過程で、日文研の基幹研究プロジェクト「大衆文化の通時的・国際的研究による新しい日本像の創出」とも連携を果たし、総体として、前近代の日本文化の基層と多様性を包括的に捉えることへの貢献を企図する。
(以下の研究組織は2018年2月2日現在のものです)

研究代表者 荒木 浩 国際日本文化研究センター・教授
共同研究員 稲賀 繁美 国際日本文化研究センター・副所長/教授
〃 石上 阿希 国際日本文化研究センター・特任助教
〃 呉座 勇一 国際日本文化研究センター・助教
〃 伊藤 慎吾 国際日本文化研究センター・客員准教授
〃 金 容儀 国際日本文化研究センター・外国人研究員
〃 今井 秀和 国際日本文化研究センター・機関研究員
〃 Galia Todorova Petkova 国際日本文化研究センター・外国人研究員
〃 Gouranga Charan Pradhan 総合研究大学院大学・大学院生
〃 前川 志織 国際日本文化研究センター・特任助教
〃 ローレンス・マルソー 国際日本文化研究センター・外国人研究員
〃 飯倉 洋一 大阪大学大学院文学研究科・教授
〃 上野 友愛 サントリー美術館・学芸員
〃 岡田 圭介 文学通信・編集者
〃 河東 仁 立教大学コミュニティ福祉学部・教授
〃 恋田 知子 国文学研究資料館研究部・助教
〃 河野 貴美子 早稲田大学文学学術院・教授
〃 河野 至恩 上智大学国際教養学部・准教授
〃 合山 林太郎 慶應義塾大学文学部・准教授
〃 齋藤 真麻理 国文学研究資料館研究部・教授
〃 竹村 信治 広島大学大学院教育学研究科・教授
〃 中野 貴文 東京女子大学現代教養学部・准教授
〃 中前 正志 京都女子大学文学部・教授
〃 野網 摩利子 国文学研究資料館研究部・准教授
〃 三戸 信惠 山種美術館・特別研究員
〃 箕浦 尚美 同朋大学文学部・専任講師
〃 山本 陽子 明星大学人文学部・教授
〃 渡部 泰明 東京大学大学院人文社会系研究科・教授
〃 渡辺 麻里子 弘前大学人文社会科学部・教授
〃 深谷 大 早稲田大学演劇博物館・招聘研究員
〃 屋良 健一郎 名桜大学国際学群・准教授
〃 平野 多恵 成蹊大学文学部・教授
〃 アンダソヴァ マラル 和光大学・日本学術振興会外国人特別研究員
〃 徳永 誓子 岡山大学文学部・准教授
〃 土田 耕督 大阪大学文学研究科・助教
海外共同研究員 楊 暁捷 カルガリー大学言語語学文化学科・教授
〃 山藤 夏郎 國立政治大學日本語文學系・助理教授
〃 李 愛淑 国立韓国放送大学・教授