■研究活動 共同研究 2013年度

怪異・妖怪文化の伝統と創造-研究のさらなる飛躍に向けて-

領域 第一研究域 動態研究

 本研究は、これまで日文研で行ってきた共同研究「怪異・妖怪文化の伝統と創造」等の成果を継承・発展させるとともに、これまでの研究蓄積を整理し、今後の研究をいっそう学際的・総合的に進展させることを目的とする。
 本研究では、主として次の課題を検討する。
 1.近年、怪異・妖怪文化に関する研究は飛躍的に進展してきている。しかしながら、怪異・妖怪は、多様な表現媒体に登場するため、必然的に従来の学問的枠組みのみでは捉えられない性格をもっている。とくに従来から、それぞれの学問分野で用語・概念が異なっているため、学際的研究の進展を妨げる要因となっている。そこで、本研究では、諸分野での概念や方法論について整理し、学際的研究の促進をはかる。
 2.妖怪研究は、前史的な研究である江戸時代の随筆家や国学者の研究から始まって、現在までかなりの蓄積がある。これらの学史的整理・検討を行う。
 3.これまでは、日本の怪異・妖怪に関する研究であったが、本研究では、ゲスト・スピーカーを多く招いて、外国の類似対象にも視点を拡げ、世界比較も試みる。
 4.従来の新資料の発掘・検討とともに、その活用等を推進する。
(以下の研究組織は2013年4月1日現在のものです)

研究代表者 小松和彦 国際日本文化研究センター・所長
幹事 山田奨治 国際日本文化研究センター・教授
共同研究員 アダム・カバット 武蔵大学人文学部・教授
飯倉義之 國學院大学文学部・助教
今井秀和 大東文化大学・非常勤講師
香川雅信 兵庫県立歴史博物館・主査(学芸員)
木場貴俊 甲南大学・非常勤講師
小林健二 国文学研究資料館研究部・教授
近藤瑞木 首都大学東京都市教養学部・准教授
齋藤真麻理 国文学研究資料館研究部・准教授
佐々木高弘 京都学園大学研究・連携支援センター・教授
清水 潤 麗澤大学・非常勤講師
志村三代子 早稲田大学演劇博物館・招聘研究員
高橋明彦 金沢美術工芸大学一般教育等・教授
堤 邦彦 京都精華大学人文学部・教授
常光 徹 国立歴史民俗博物館・教授
徳田和夫 学習院女子大学国際文化交流学部・教授
永原順子 高知工業高等専門学校・准教授
正木 晃 慶應義塾大学・非常勤講師
安井眞奈美 天理大学文学部・教授
横山泰子 法政大学理工学部・教授
徳永誓子 国際日本文化研究センター・機関研究員
中野洋平 国際日本文化研究センター・機関研究員
大塚英志 国際日本文化研究センター/(有)物語環境開発・客員教授/代表
魯 成煥 国際日本文化研究センター/蔚山大学校人文大学・外国人研究員/教授
海外共同研究員 マーク・オンブレロ グアム大学 (米国)・専任講師
朴 銓烈 中央大学校文科大学 (韓国)・教授
マティアス・ハイエク パリ第七大学 (フランス)・准教授