■研究活動 共同研究 2009年度

文明と身体

領域 第一研究域 動態研究

野蛮から文明へといたる人類の歴史の流れのなかで、人の自らの身体へのまなざしは如何なる変貌を遂げてきたのだろうか。古代において既に高度な文明を有していた地中海地域、あるいは独自の文明を発達させた中南米において、身体はどのような解釈を受けていたか。また、文明化の過程が遅れた地域においては、進んだ異文化異文明という他者との出会いの中で、それまでの身体観に如何様な変化が生じたのか。他方、進んだ他者として臨んだ者にも異文化から受けた衝撃はあったのだろうか。本共同研究は、古今東西の身体へのまなざしを考えるのに相応しい事例を、文明という文脈のもとでまず考察を加え、そしてそのような歴史上の諸事例を参考にしつつ、最終的には近代日本の文明観を、身体を一つの切り口にして再検討することを目標とする。

研究代表者 牛村 圭 国際日本文化研究センター・教授
幹事 劉 建輝 国際日本文化研究センター・准教授
共同研究員 岩崎 徹 横浜市立大学国際総合科学部・准教授
大東和重 近畿大学語学教育部・准教授
加藤 めぐみ 明星大学日本文化学部・教授
川本玲子 一橋大学大学院商学研究科・准教授
小堀馨子 成城大学・非常勤講師
佐伯順子 同志社大学社会学部・教授
竹村民郎 元大阪産業大学教授
永井 久美子 東京大学大学院総合文化研究科・研究生
西原大輔 広島大学大学院教育学研究科・准教授
古川優貴 一橋大学大学院社会学研究科・博士後期課程
山中 由里子 国立民族学博物館民俗文化研究部・准教授
古田島 洋介 明星大学日本文化学部・教授
白幡 洋三郎 国際日本文化研究センター・教授
稲賀繁美 国際日本文化研究センター・教授
井上章一 国際日本文化研究センター・教授
郭 南燕 国際日本文化研究センター・准教授
Frederik CRYNS 国際日本文化研究センター・准教授
海外共同研究員 眞嶋亜有 ハーバード大学ライシャワー日本研究所・ポストドクトラルフェロー