今日、われわれは地球環境問題の危機に直面している。本研究はこの自然環境と人間の間に生まれた危機を克服し、持続的な文明社会を構築するために行うものである。その手段として、豊かな土壌と水が現在においても維持されている稲作漁労文明のエートスと豊かな森を背景とした文明のエートスを解明することから始めたい。稲作漁労社会が生物多様性を温存し、麦作農業に比べて豊かな自然を維持していることは誰の目にも明らかである。こうした豊かな水環境を維持し生物多様性を温存する稲作漁労文明と森の文明のエートスを探求する中で解明し、日本文明史を再建するのが本共同研究の目的である。

代表者	安田　喜憲	国際日本文化研究センター・教授
幹事	池内　　恵	国際日本文化研究センター・助教授
班員	石田　秀輝	東北大学大学院環境科学研究科・教授
〃	植田　和弘	京都大学大学院経済学研究科・教授
〃	大塚　邦明	東京女子医科大学東医療センター・教授
〃	小佐野峰忠	会津大学コンピューター理工学部・教授
〃	岸本　吉生	警察庁組織犯罪対策部・暴力排除対策官
〃	鬼頭　昭雄	気象庁気象研究所気候研究部第一研究室・室長
〃	倉阪　秀史	千葉大学法経学部・助教授
〃	河野　博子	読売新聞東京本社・編集委員
〃	小林　正明	環境省環境大臣官房秘書課・課長
〃	佐藤　文一	秋田県産業経済労働部・部長
〃	篠上　雄彦	新日本製鐵株式会社環境部環境リレーションズグループ・マネージャー
〃	下原　勝憲	同志社大学工学部・教授
〃	秦　　陽一	王子ネピア株式会社・特別顧問
〃	高橋　恵美子	大阪外国語大学外国語学部・助教授
〃	竹林　征三	富士常葉大学環境防災学部・教授
〃	田中　克	京都大学フィールド科学教育研究センター・教授
〃	谷口　正次	国際連合大学ゼロエミッションフォーラム・理事
〃	民岡　順朗	(株)オリエンタルコンサルタンツ・分野リーダー
〃	十市　　勉	日本エネルギー経済研究所・常務理事
〃	中井徳太郎	東京大学医科学研究所・教授
〃	永里　善彦	(株)旭リサーチセンター・代表取締役社長
〃	永野　　博	科学技術振興機構　研究開発戦略センター・上席フェロー
〃	中山　　厚	東京税関・総務部長
〃	新妻　弘明	東北大学大学院環境科学研究科・教授
〃	畠山　重篤	水山養殖所・代表
〃	羽田　　肇	(独)物質・材料研究機構 物質研究所・デレクター
〃	速水　　亨	速水林業・社長
〃	平川　　新	東北大学東北アジア研究センター・教授
〃	平野　秀樹	環境省総合環境政策局環境影響評価課・課長
〃	福澤　仁之	首都大学東京都市環境学部・教授
〃	藤崎　憲治	京都大学大学院農学研究科応用生物科学・教授
〃	古沢　広祐	國學院大学経済学部・教授
〃	前田　泰宏	経済産業省製造産業局ものづくり政策審議室・室長
〃	真下　正樹	日本経団連自然保護協議会・顧問
〃	松井　彰彦	東京大学経済学研究科・教授
〃	宮内　博美	経済産業省商務情報政策局サービス政策課・課長補佐
〃	宮本　融	北海道大学公共政策大学院・特任助教授
〃	村田　泰夫	農林漁業金融公庫・理事
〃	森　　鐘一	モリエコロジー株式会社・代表取締役
〃	森本　英香	環境省環境保健部・企画課長
〃	矢野　康明	東京電力株式会社環境部担当・グループマネージャー
〃	渡邉　幸平	日本工営株式会社　首都圏事業部環境部・技術士補
〃	今谷　　明	国際日本文化研究センター研究部・教授
〃	宇野　隆夫	国際日本文化研究センター研究部・教授
〃	笠谷和比古	国際日本文化研究センター研究部・教授
〃	千田　　稔	国際日本文化研究センター研究部・教授