■研究活動 共同研究 2006年度

幸田露伴の世界

幸田露伴は明治、大正、昭和を通じ、小説家、劇作家、随筆家等々として多彩な才能を発揮し、すぐれた作品を発表しつづけた。そのおびただしい作品群はつごう四十巻の全集におさめられている。日本文学史においても思想史、精神史においても非常に重要な存在であるにもかかわらず、難解であるなどの理由で、従来、全面的な露伴研究がなされてきたとは言い難い。   そこで今回の共同研究においては、小説や評論など文学面はむろんのこと、都市、遊戯、旅行、自然観察、人生論等々の著作を通じて多様な角度から露伴にアプローチしその全体像を探ることを目指したい。   なお、露伴の弟、幸田成友は日本史研究者、妹の幸田延、安藤幸は音楽家、長女の幸田文は小説家である。露伴研究にあわせて、幸田一族についても検討したいと思う。

代表者 井波 律子 国際日本文化研究センター・教授
幹事 井上 章一 国際日本文化研究センター研究部・教授
班員 池内 紀 ドイツ文学者・評論家
佐伯 順子 同志社大学社会学部・教授
松山 巖 評論家
猪木 武徳 国際日本文化研究センター・教授
小松 和彦 国際日本文化研究センター・教授
白幡 洋三郎 国際日本文化研究センター・教授
鈴木 貞美 国際日本文化研究センター・教授
園田 英弘 国際日本文化研究センター・教授
早川 聞多 国際日本文化研究センター・教授
細川 周平 国際日本文化研究センター・教授
劉 建輝 国際日本文化研究センター・准教授
岩井 茂樹 国際日本文化研究センター・技術補佐員
平松 隆円 佛教大学大学院教育学研究科国際日本文化研究センター・博士後期課程特別共同利用研究員