現代社会の形成に大英帝国の果たした役割は、その功罪を含め、際立って大きいものがあります。 　本研究は国立民族学博物館（地域研究企画交流センター）所蔵の「英国議会資料」全一万二千巻を基礎資料とし、比較文化・文明論的観点からその多面的な分析を行うものです。特に第一に、開放経済体制をとった大英帝国のパクスブリタニカと閉鎖経済体制をとった近世日本のパクストクガワーナとの比較、第二に大英帝国→英連邦への移行と、近世日本→日本帝国の形成→崩壊の比較史的研究を柱とします。また、英国のイングランド、アイルランド、ウェールズの各地の代表的研究者との交流を行います。特に同資料に含まれる日本情報の整理に力を入れます。

代表者	川勝　平太	国際日本文化研究センター・教授
幹事	松田　利彦	国際日本文化研究センター・助教授
班員	鵜飼　政志	学習院大学文学部・助手
〃	金子　晋右	国際日本文化研究センター・共同研究員
〃	北　　政巳	創価大学経済学部・教授
〃	北川　勝彦	関西大学経済学部・教授
〃	草光　俊雄	東京大学大学院総合文化研究科・教授
〃	久米　高史	東京大学東洋文化研究所・研究員
〃	島田　竜登	早稲田大学大学院経済学研究科・博士後期課程
〃	鈴木　良隆	一橋大学大学院商学研究科・教授
〃	高橋　　周	早稲田大学現代政治経済研究所・助手
〃	辻　智佐子	早稲田大学大学院経済学研究科・博士後期課程
〃	角山　　榮	和歌山大学・名誉教授
〃	中村　宗悦	大東文化大学経済学部・助教授
〃	松島　泰勝	東海大学海洋学部・助教授
〃	松原　正毅	国立民族学博物館地域研究企画交流センター・教授
〃	三田　剛史	早稲田大学大学院経済学研究科・博士後期課程
〃	宮田　敏之	天理大学国際文化学部・講師
〃	本野　英一	早稲田大学政治経済学部・教授
〃	四方田雅史	早稲田大学大学院経済学研究科・博士後期課程
〃	白幡洋三郎	国際日本文化研究センター・教授
〃	園田　英弘	国際日本文化研究センター・教授
〃	ボワチ・ウリケル	総合研究大学院大学・博士後期課程
〃	武藤秀太郎	総合研究大学院大学・博士後期課程