■研究活動 共同研究 2000年度

日本のモダニズム―関西を中心とした学際的研究

昨今、日本の1920年代、30年代の芸術・文化の見直しの機運が国際的にも、ますます盛んになってきている。1920年代の文化動向の見直しは都市大衆文化の形成期という観点から、文芸を中心に1980年代に起こり、すでに各領域に定着を見ている。とりわけ、ここ5年間くらい(1)1910年代へ遡行するかたちで前衛芸術運動の見直しが進行していること、(2)ジェンダー研究というアプローチの浸透、(3)都市大衆文化の研究領域のひろがりが見られること、(4)各地方文化の動向や資料の整備の進展がみられることなどから、このあたりで総合的に、かつ学際的に総括する作業が要請されているといえよう。しかし、一挙にそれをなしとげるには、まだ各方面における掘り起こしが十分といえない。そこで、本研究会では、総合化の作業を睨みながら、やはり、ここ数年、進展著しい関西におけるモダニズム研究の深化をはかるかたちをとりたいと思う。

代表者 鈴木 貞美 国際日本文化研究センター研究部・教授
幹事 劉  建輝 国際日本文化研究センター研究部・助教授
班員 池田 知隆 毎日新聞社生活家庭部・副部長
五十殿利治 筑波大学芸術学系・助教授
木下 直之 東京大学大学院人文社会系研究科・助教授
佐藤 一樹 二松学舎大学国際政治経済学部・助教授
佐藤バーバラ 成蹊大学文学部・教授
高橋 睦郎 詩人
竹村 民郎 大阪産業大学経済学部・教授
佃  一輝 (社)茶道花道連盟・常務理事
坪内 祐三 文芸・文化評論家
中川 成美 立命館大学文学部・教授
中河 督裕 大阪府立四条畷高等学校・教諭
延廣 眞治 帝京大学文学部・教授
藤本 寿彦 奈良大学文学部・助教授
増田 周子 徳島大学総合科学部・講師
依岡 隆児 徳島大学総合科学部・助教授
山口 昌男 札幌大学・学長
井波 律子 国際日本文化研究センター研究部・教授
白幡洋三郎 国際日本文化研究センター研究部・教授
稲賀 繁美 国際日本文化研究センター研究部・助教授
井上 章一 国際日本文化研究センター研究部・助教授
早川 聞多 国際日本文化研究センター研究部・助教授
ケネス・リチャード  県立長崎シーボルト大学国際情報学部 国際日本文化研究センター研究部 ・教授客員教授
西原 大輔 駿河台大学法学部 国際日本文化研究センター研究部 ・助教授客員助教授