■研究活動 共同研究 1998年度

公家と武家―その比較文明史的考察―

本共同研究のねらいは、今日の日本社会の母胎となっている前近代の社会と、その文化の構造を理解する一環として、前近代社会において大きな力をもった公家(貴族)と武家という固有の階層に焦点を合わせ、それらの身分や職能のもつ意味、その秩序の形式、社会的役割といったものを浮かび上がらせていこうとするところにあります。そして本研究においては、この研究を日本社会の内部だけを対象として行うのではなく、日本以外に視野をひろげ、アジアや中東、ヨーロッパなどの諸地域・諸民族の場合との比較、およびそれら相互間の比較を通して、武士層(騎士・職業戦士)が成長した地域と、文官支配が優越して武士の出現を見なかった地域との違いの歴史的な意味を、さまざまな角度から検討していくことを研究課題とします。

代表者 笠谷和比古 国際日本文化研究センター
幹事 北川 浩之 国際日本文化研究センター
班員 井上 勝生 北海道大学文学部
井上 浩一 大阪市立大学文学部
江川  温 大阪大学文学部
大庭  脩 皇學館大学文学部
小野 芳彦 北海道大学文学部
朧谷  寿 同志社女子大学学芸学部
加納 重文 京都女子大学文学部
川嶋 将生 立命館大学文学部
源城 政好 宇治市歴史資料館
下坂  守 京都国立博物館
鈴木  董 東京大学東洋文化研究所
瀧浪 貞子 京都女子大学文学部
谷口  昭 名城大学法学部
竺沙 雅章 大谷大学文学部
名和  修 (財)陽明文庫
西山 恵子 宇治市歴史博物館
橋本 義則 山口大学人文学部
平田 茂樹 大阪市立大学文学部
平山 朝治 筑波大学社会科学系
三木  亘 元慶應義塾大学経済学部
村井 康彦 滋賀県立大学人間文化学部
杉立 義一 日本医師学会
平木  實 天理大学国際文化学部
青木  淳 高知女子大学文化学部
石井 紫郎 国際日本文化研究センター
千田  稔 国際日本文化研究センター
園田 英弘 国際日本文化研究センター
落合恵美子 国際日本文化研究センター
川勝 平太 国際日本文化研究センター
光田 和伸 国際日本文化研究センター