日露戦争前後から関東大震災までの期間を対象とし、国際関係と国内動向を照らしあわせつつ政治、経済、科学技術、社会、学問、思想、芸術、風俗の諸分野にわたって、言論の動態研究を行います。 　日露戦争前後の日本文化の動向は、 「一等国」 に近づいた自信と重化学工業化への産業構造の急激な転換、社会矛盾の激化と民衆暴動、知識層の倦怠感、大逆事件、「日韓併合」と「満州」の利権問題、明治の終焉、第一次世界大戦の受け止めなどをめぐって、言論の多様化と複雑化、分裂が進行する時代であり、これを総括的に把握することは困難を極めます。 　各界ごとの動向に多角的にアプローチし、相互に突きあわせて、並行現象や交差現象をつきとめることで、この困難の解決をはかろうとするのが、本研究の目的です。

代表者	鈴木　貞美	国際日本文化研究センター
幹事	稲賀　繁美	国際日本文化研究センター
班員	池内　輝雄	筑波大学文芸・言語学系
〃	石田　秀実	九州国際大学経済学部
〃	犬塚　協太	静岡県立大学国際関係学部
〃	井上　　健	東京工業大学外国語研究教育センター
〃	今村　忠純	大妻女子大学短期大学部
〃	岩見　照代	麗澤大学外国語学部
〃	エリス俊子	東京大学大学院総合文化研究科
〃	大和田　茂	東京都立城北高等学校
〃	小田三千子	東北学院大学教養学部
〃	金子　　務	図書館情報大学図書館情報学部
〃	加納　孝代	青山学院女子短期大学
〃	鎌田　東二	武蔵丘短期大学
〃	北岡　伸一	立教大学法学部
〃	北川　勝彦	関西大学経済学部
〃	佐伯　順子	帝塚山学院大学文学部
〃	佐藤　一樹	二松学舎大学文学部
〃	杉岡津岐子	吉備国際大学社会福祉学部
〃	竹村　民郎	大阪産業大学経済学部
〃	坪内　稔典	京都教育大学教育学部
〃	坪内　祐三	目白学園女子短期大学
〃	中川　成美	立命館大学文学部
〃	芳賀　　徹	大正大学文学部
〃	林　　正子	岐阜大学地域科学部
〃	藤本　寿彦	都留文科大学文学部
〃	正木　　晃	中京女子大学人文学部
〃	三谷　憲正	佛教大学文学部
〃	渡辺　守雄	九州国際大学法学部
〃	ウルリケ・ヴェール	広島市立大学国際学部
〃	銭　　　鴎	同志社大学言語文化教育研究センター
〃	成　　惠卿	日本大学国際関係学部
〃	張　　　競	国學院大学文学部
〃	バーバラ・ハミル・佐藤	成蹊大学文学部
〃	游　　珮芸	台湾玉山社出版
〃	呂　　順長	神奈川大学人文学研究所
〃	小松　和彦	国際日本文化研究センター
〃	井上　章一	国際日本文化研究センター
〃	柏岡　富英	国際日本文化研究センター
〃	上垣外憲一	国際日本文化研究センター
〃	光田　和伸	国際日本文化研究センター
〃	ロイヤル・タイラー	国際日本文化研究センター
〃	山口　昌男	国際日本文化研究センター
〃	佐々木英昭	国際日本文化研究センター