■研究活動 共同研究 1995年度

現代日本人の労働・遊び観および行動の歴史的発達

日本人の仕事に於ける勤勉性は全世界で知られており、日本人は大変勤勉な、または企業に対する非常に忠誠心をもっている民俗であることは定説になっています。この勤勉性や企業誠心にあらわれている日本人の労働観および労働行動が、片一方は日本の経済成長の重要な要因として高く評価され、片一方は貿易摩擦との背景の前でソーシャル・ダンピングとして厳しい批判の対象ともなりました。このような国際的な一般論が盛んに行われていても、歴史的な事実に基づく研究成果があまり存在しないようです。本研究の目的は、従来の研究を再評価してから研究会の各メンバーの個人研究を加えた上で、現代日本人のこの特質をもっているといわれる労働観および労働観の第二面になる遊び観の歴史的発達を具体的にはっきりさせながら、日本人の労働観・遊び観の歴史的発達について新総合的、学際的な仮説に達することです。

代表者 セップ・リンハルト 国際日本文化研究センター
幹事 井上 章一 国際日本文化研究センター
班員 井上  俊 大阪大学人間科学部
今井 泰子 静岡県立大学短期大学部
稲上  毅 東京大学大学院人文社会学系研究科
桑原 真人 札幌大学経済学部
住谷 一彦 立教大学
竹村 民郎 大阪産業大学経済学部
津金沢聡広 関西学院大学社会学部
暉峻 淑子 日本女子大学人間社会学部
原田 信男 札幌大学女子短期大学
横山 俊夫 京都大学人文科学研究所
飯田 経夫 国際日本文化研究センター
園田 英弘 国際日本文化研究センター
芳賀  徹 国際日本文化研究センター
山折 哲雄 国際日本文化研究センター
柏岡 富英 国際日本文化研究センター
白幡洋三郎 国際日本文化研究センター
上田 紀行 国際日本文化研究センター