■研究活動 共同研究 1995年度
交渉行動様式の国際比較
国際交渉は(negotiation)は、結局のところギブ・アンド・テークの妥協で合意に到達する行為であるという点において、一般的なパターンに従う人間の行動様式です。その意味において、scienceの対象となります。しかし他方、国際交渉は、交渉者が所属する民族や国家システムの歴史、体制、国民性の刻印を色濃く捺された、一回限りの容易に普遍化に馴じまない人間行為でもあります。その意味においては、artの側面をもちます。本研究は、このような一般性と特殊性を併せ有する交渉を研究対象とします。交渉の一般理論の構築を目指すことは改めていうまでもなく、そのためにも外交、軍縮、通商などの分野にかんする二国間または多国間の交渉の具体例のケース・スタディーも行います。これらの作業を通じて、わが国学界において従来ややもすれば軽視されがちで、未だ充分な市民権を獲得するにいたっていない交渉学を確立したいという野心を秘めています。
代表者 | 木村 汎 | 国際日本文化研究センター |
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幹事 | 早川 聞多 | 国際日本文化研究センター |
班員 | 青山 周 | (社)経済団体連合会産業基盤部 |
〃 | 安部 文司 | 大阪教育大学教育学部 |
〃 | 五百旗頭眞 | 神戸大学法学部 |
〃 | 伊東 孝之 | 早稲田大学政治経済学部 |
〃 | 小野 芳彦 | 北海道大学文学部 |
〃 | 近藤 重克 | 大阪国際大学政経学部 |
〃 | 佐瀬 昌盛 | 防衛大学校社会科学教室 |
〃 | 佐藤 英夫 | 筑波大学社会工学系 |
〃 | 鈴木 啓介 | 九州大学経済学部 |
〃 | 鈴木 董 | 東京大学東洋文化研究所 |
〃 | 須藤 眞志 | 京都産業大学外国語学部 |
〃 | 高木誠一郎 | 埼玉大学大学院政策科学研究所 |
〃 | 高橋 和夫 | 放送大学教養学部 |
〃 | 田所 昌幸 | 姫路獨協大学法学部 |
〃 | 土山 實男 | 青山学院大学国際政治経済学部 |
〃 | 津守 滋 | 大阪大学国際公共政策研究科 |
〃 | 戸部 良一 | 防衛大学校社会科学教室 |
〃 | 中西 輝政 | 京都大学総合人間学部 |
〃 | 西井 正弘 | 京都大学大学院人間・環境学研究科 |
〃 | 袴田 茂樹 | 青山学院大学国際政治経済学部 |
〃 | 平井 友義 | 広島市立大学国際学部 |
〃 | 横手 慎二 | 慶應義塾大学 |
〃 | 吉川 洋子 | 京都産業大学外国語学部 |
〃 | 渡邉 昭夫 | 青山学院大学国際政治経済学部 |
〃 | 笠谷和比古 | 国際日本文化研究センター |
〃 | 柏岡 富英 | 国際日本文化研究センター |
〃 | 上垣外憲一 | 国際日本文化研究センター |
〃 | 中西 寛 | 国際日本文化研究センター |