■研究活動 共同研究 1992年度

「理想郷」の比較文化史

古来、人間は、東でも西でも、さまざまの理想の空間を思い描いては、それを希望し、それを神話に、説話に、詩に、小説に語り、また絵に表現してきた。エデンの園、蓬莢などの三神山、アルカディア、桃源郷、常世の国、エルドラド、千年王国、そして各種のユートピアに至るまで、それぞれの時代、それぞれの民族の宗教的・詩的・政治的理想力による願望空間であり、今日なお心理の深層を動かす力を持っている。本研究では特に東アジアにおける理想郷、「好ましい場所」の系図に注目しながらも、それをより広い比較文化の視野で把えなおす。

代表者 芳賀  徹 国際日本文化研究センター
幹事 上垣外憲一 国際日本文化研究センター
北川 浩之 国際日本文化研究センター
班員 石森 秀三 国立民族学博物館
伊藤 亞人 東京大学教養学部
加納 孝代 青山学院女子短期大学部
川端香男里 東京大学文学部
佐伯 順子 帝塚山学院大学文学部
杉田 英明 東京大学教養学部
日野 龍夫 京都大学文学部
三浦 俊彦 和洋女子大学文家政学部
張   競 東北芸術工科大学
河合 隼雄 国際日本文化研究センター
杉本秀太郎 国際日本文化研究センター
中西  進 国際日本文化研究センター
山折 哲雄 国際日本文化研究センター
柏岡 富英 国際日本文化研究センター
白幡洋三郎 国際日本文化研究センター
鈴木 貞美 国際日本文化研究センター
早川 聞多 国際日本文化研究センター
安田 喜憲 国際日本文化研究センター
別役 恭子 国際日本文化研究センター