■研究活動 共同研究 1992年度

世界の中の日本型システム

グローバリゼーションが急速に進展する国際情勢の中で、世界各国で日本型システムについての関心が高まっている。特に日本の経済面での急激な発展が、その社会システムの特異なあり方に基礎づけられていることから、日本型システムの編集と運用の特性を分析しようとする動きが多い。しかし、その追究において欧米起源の分析パラダイムを適用し、日本型システムを主体性を欠く極めて特殊なものと判定する者もいる。しかし内在的立場から眺めれば、それなりの社会的主体性を備えており、また「文化」ではなく「文明」のレベルでとらえれば、日本的経営の諸技法のように、かなりの国際的普遍性を認められる。この研究は、世界の中の日本型システムの特性と機能を、客観的な視角から学際的に究明することを目指している。

代表者 濱口 惠俊 国際日本文化研究センター
幹事 園田 英弘 国際日本文化研究センター
柏岡 富英 国際日本文化研究センター
班員 岩田 龍子 国際大学大学院国際関係研究科
梶田 孝道 津田塾大学学芸学部
久慈 利武 三重大学人文学部
公文 俊平 国際大学ブローバルコミュニケーションセンター
佐々木瑞枝 山口大学教養部
塩原  勉 大阪大学人間科学部
杉田 繁治 国立民族学博物館
鈴木 良次 東京大学工学部
筒井 清忠 京都大学文学部
恒吉 僚子 文京女子大学経営学部
中谷  巌 一橋大学商学部
端  信行 国立民族学博物館
長谷川三千子 埼玉大学教養学部
日置弘一郎 京都大学経済学部
古川 秀夫 大阪大学人間科学部
柳父  章 桃山学院大学文学部
山田 洋子 愛知淑徳大学文学部
吉田 和男 京都大学経済学部
米山 俊直 京都大学教養部
渡辺 慶子 静岡県立大学国際関係学部
飯田 経夫 国際日本文化研究センター
笠谷和比古 国際日本文化研究センター
ポーリン ケント 国際日本文化研究センター
蘇  徳昌 国際日本文化研究センター
金児 暁嗣 国際日本文化研究センター