■研究活動 共同研究 1989年度

市場制度の国際比較

現在国家の多くは、ふつうの「市場」と呼ばれるシステムを基礎において作られる。各国の市場システムは抽象的には同じ原理に基づいているが、具体的な制度の形にはかなりの違いがあり、それを支える慣行ないし暗黙の制度にもその相違は及ぶ。そのような相違は、各国経済のパフォーマンスにも少なからぬ違いを作り出している。さらに付け加えれば、ある特定の市場制度は、いわばその発展段階によって次々に変化していくのが実情である。本共同研究は、比較についての理論枠組みを開発するとともに、漸次実証的なデータを蓄積して、市場経済の国際比較分析の端緒を提供したい。

代表者 村上 泰亮 国際日本文化研究センター
幹事 柏岡 富秀 国際日本文化研究センター
班員 青木 昌彦 京都大学経済研究所
猪木 武徳 大阪大学経済学部
小池 和男 法政大学経済学部
佐伯 啓思 滋賀大学経済学部
杉村 芳美 甲南大学経済学部
間宮 陽介 神奈川大学経済学部
宮本 光晴 専修大学経済学部
吉沢 英成 甲南大学経済学部
 山 昌一 大阪大学経済学部
トーマス P. ローリン スタンフォード大学人文科学部(京都大学経済研究所)
濱口 惠俊 国際日本文化研究センター
飯田 経夫 国際日本文化研究センター