■イベント 公開講演会

2014年6月7日 人間文化研究機構 第24回公開講演会  世界の中の日本研究−京都から語る−

挨拶
立本 成文   人間文化研究機構長     
司会
井上 章一   日文研  副所長   
講演 I
『社会史版「ザ・タイガース 世界はボクらを待っていた」――<�戦後民主主義と高度経済成長>再考』
磯前 順一   日文研  准教授
 グループ・サウンズの雄、ザ・タイガースが音楽シーンを席巻した一九六八年。敗戦から回復した日本社会は、皇太子ご成婚と東京オリンピックを契機に、高度経済成長期へと突入する。一方で、公害、過疎、ベトナム反戦など、グローバル資本主義の矛盾が次々と露呈していく。学生の反乱は、こうした社会状況に敏感に反応した行動であった。そして、グループ・サウンズからニューロックへと展開していく音楽も、若者のエネルギーと葛藤を示す時代の表現媒体となっていく。その渦中にあったタイガースの軌跡とともに、昭和四十年代という戦後日本社会の転換期を再考したい。   
講演 II
『京都の知られざる皇女尼僧像』
パトリシア フィスター   日文研  教授
 京都・宝鏡寺門跡の菩提寺である真如寺には特色ある四躰の御像が安置されている。これらの御像は宝鏡寺門跡の住持であった皇女尼僧であり、今回の講演ではこの御像について考察する。四人の皇女尼僧は十七世紀から十八世紀に住持されていた尼僧で、このうち三人は天皇の娘、内親王である。しかし、長年のうちには奉拝などが途絶することもあり、名前などが不確かとなった。何十年にもわたり、これらの素晴らしい御像は世に知られずに座されたままで、彩色の木像にはひびが入り、お顔の表面ははがれ落ちてきた。年月とともに四躰の御像それぞれのお名前の判別も難しくなったのである。今回はこれらの皇女尼僧像をご紹介するのみならず、四躰の御像をどのように判別することが出来たのか、パズルを解くように各部分をつなぎあわせ、作造当初のことや御像の位置付け、意義などにも言及する。また、継続中である御像の修復プロジェクトについても紹介する。   
挨拶
小松 和彦   日文研  所長   
場所:
有楽町朝日ホール (東京都千代田区有楽町 有楽町マリオン11階)
開場時間:
13:00
開始時間:
13:30
終了時間:
16:00
申込み:
受講料 :
無料
申込み方法:
5月28日(水)締切
① 申込方法:
ハガキ、FAX、E-mail でのみ受付
(住所・氏名・ふりがな・電話/FAX番号・催し物名を明記のこと)
※電話でのお申込みはお受けしておりません。
お申し込みは代表者様を含め2名様までお受けしておりますので、ご同伴者様1名がいらっしゃる場合、「同伴者1名」と明記してください。
車いすに対応したお座席をご希望の場合、その旨をご記載ください。
② 申込・問合せ先:
〒610-1192
京都市西京区御陵大枝山町3-2
国際日本文化研究センター研究協力課
(TEL)075-335-2078
(FAX)075-335-2092
(E-mail)koenkai@nichibun.ac.jp

※備 考: 受付完了後、受講票をお送りしますので、当日は受講票をご持参ください。なお、 6月4日(水)までに受講票が届かなかった場合には、お手数ですがご連絡願います。
定員:
600名(申込先着)
主催:
主催=人間文化研究機構/担当機関=国際日本文化研究センター