■イベント 学術講演会

2016年6月28日 第62回    学術講演会
※お申し込み受付は締め切りました。
たくさんのお申し込みありがとうございました。

挨拶
小松 和彦   国際日本文化研究センター  所長   
司会
榎本 渉   国際日本文化研究センター  准教授   
講演Ⅰ
徳川時代から発想する―経済・教育・防災―
磯田 道史   国際日本文化研究センター  准教授    

(講演要旨)
徳川時代の研究は現代を生きる我々に、どのような視点を与えてくれるのか。経済・教育・防災の三点について語る。経済については人口規模や国民総生産の長期的な推移から、日本の過去や将来を考える。また近年の識字率研究の成果から日本とヨーロッパ諸国の教育水準の比較を論じる。また徳川時代の古文書から地震や津波について我々が得られる情報や警告についても語る。
講演Ⅱ
支え合う近代―文化史から見る日中二百年―
劉 建輝   国際日本文化研究センター  教授   

(講演要旨)
従来、日中の歴史を語る時、多くの識者が古代の交流史と対比して、近代の抗争史を強調し、両者の間に一つの断絶を見出そうとしてきた。たしかに政治や外交だけに目を向けば、両国の間に戦争も含む数多くの対立や対抗が頻発し、長らく正常な隣国関係を築くことができなかった。しかし、一方、もしこの間の両国の文化交流、人的往来の足跡を精査すれば、そこには近代以前とは比べられないほど実に多彩多様な事象が存在していることに気付くだろう。そしてその多くはいずれも西洋という強烈な「他者」を相手に、互いの成果や経験、また教訓を利用しながら、その文化、文明的諸要素の吸収、受容に励んでいた両者の懸命な努力の跡にほかならない。その意味で、日中、さらには日中韓三国はまぎれもなく古来の文化圏とは違う形で一つの西洋受容を中心とする近代文化圏を形成していたのである。本講演では、このかつて豊穣に存続していた近代東アジア文化圏ないしは文化共同体の内実を振り返りながら、その経験と教訓を未来にむけていかに生かすべきかについて検討し、日中、そして東アジア域内を結ぶ絆の再構築の可能性を探ってみたい。

発表は日本語のみ
場所:
国際日本文化研究センター内講堂 (京都)
開場時間:
13:15
開始時間:
14:00
終了時間:
16:30
送迎バス:
往路(日文研行):阪急桂駅東口より12:50~13:20の間に4台無料バス有。 復路(阪急桂駅行):日文研講堂前より、講演会終了後に順次4台無料バス有。
申込み:
受講料 :
無料
申込み方法:
6月2日(木)必着で下記によりお申込み下さい。
① 申込方法:
ハガキ、FAX、E-mail のいずれかで、催し物名・氏名(ふりがな)・郵便番号・住所・電話番号を明記のうえお申込み下さい。
1申込につき2名までお申込みできます。(同伴者氏名(ふりがな)も必ずご記入ください。)
3名以上のお申込みは無効とさせていただきますのでご了承ください。
※お電話での申し込みはお受けしておりません。
② 申込 ・ 問合せ先:
〒610-1192
京都市西京区御陵大枝山町3-2
国際日本文化研究センター 研究協力課
(TEL)075-335-2078
(FAX)075-335-2092
(E-mail)koenkai@nichibun.ac.jp

※備 考: 抽選結果は当落を問わず6月13日(月)頃にお知らせいたします。なお、定員に達しない場合は期日以降もお申込みを受け付けます。

ご注意:
お車でのご来場は、近隣へのご迷惑となりますので、固くお断りしております
但し、車椅子をご利用されている等、公共交通機関でのご来場が困難であり、自家用車でのご来場を希望される場合は、お申し込みの際にその旨をお申し出いただき、必ず事前に許可をお取り願います。
定員:
500名(抽選による)
主催:
日文研