■イベント 学術講演会

2016年3月14日 第61回    学術講演会
光田和伸准教授 退任記念講演会
※お申し込み受付は締め切りました。たくさんのお申し込みありがとうございました。

挨拶
小松 和彦   国際日本文化研究センター  所長   
司会
荒木 浩   国際日本文化研究センター  教授
※当初の予定から変更となりました。   
講演Ⅰ
吉田・鳩山・岸の時代―1950年代の日本外交
楠 綾子   国際日本文化研究センター  准教授
(講演要旨)
今日、「戦後体制」としてイメージされる政治、外交・安全保障、経済、社会システムは、講和・独立期から安保改定までの1950年代にほとんど形作られたといえるであろう。言い換えれば、あらゆるものがまだ流動的で、少なくとも外交・安全保障については、日本にはさまざまな選択肢があると考えられていたのが1950年代であった。この時代の外交・安全保障問題を吉田茂、鳩山一郎、岸信介という政治指導者たちを軸に考えてみたい。    
講演Ⅱ
神々は出雲に帰る―「邪馬台国」と『水底の歌』に及ぶ
光田 和伸   国際日本文化研究センター  教授
(講演要旨)
旧暦十月は「神無月」と呼ばれ、「神の旅」「神の留守」等の季題でも広く親しまれている。かつての出雲一国内では、この月を「神在月」と称し、出雲大社内に諸国から集まる神々のために東西各十九社の客殿まで用意されている。だが、『徒然草』にもいうように、この伝承には根拠となる記録の類は一切なく、現代の研究書または辞書類には、「本来は『神の月』の意味であった「かみなづき」が巷間に俗説として広がったもの」と明記される。それにしても、大和王権とその継承者が、この「巷間の俗説」を停止させるよう介入した気配はなく、また出雲大社側のふるまいを制止した記録もない。それは何故なのか。諸史料をつきあわせて、このことを考えてゆくと、いわゆる「邪馬台国」とは何だったのか、それは何処に在ったのかが浮んでくる。そして歌聖柿本人麻呂が何故に「水に溺れる死」を賜わったのかという『水底の歌』の問に対する答えもまた臨前すると思われる。

発表は日本語のみ   
場所:
国際日本文化研究センター 日文研ホール (京都)
開場時間:
13:15
開始時間:
14:00
終了時間:
16:30
送迎バス:
往路:阪急桂駅東口より12:50~13:20の間に4台無料バス有。 復路:終演後すぐに阪急桂駅東口行き4台無料バス有。
申込み:
受講料 :
無料
申込み方法:
2月25日(木)必着にて、抽選により決定します。
① 申込方法:
ハガキ、FAX、E-mail でのみ受付
(住所・氏名・ふりがな・電話番号・催し物名を明記のこと)
1申込につき2名まで受付。(2人目の氏名等も必ずご記入ください。)
3名以上のお申込みは無効といたします。
② 申込 ・ 問合せ先:
〒610-1192
京都市西京区御陵大枝山町3-2
国際日本文化研究センター研究協力課
(TEL)075-335-2078
(FAX)075-335-2092
(E-mail)koenkai@nichibun.ac.jp

※備 考: 抽選結果は当落を問わず3月3日(木)頃にお知らせいたします。なお、定員に達しない場合は期日以後もお申込みを受け付けます。電話でのお申込みはお受けしておりません。

ご注意:
お車でのご来場は、近隣へのご迷惑となりますので、固くお断りしております
但し、車椅子をご利用されている等、公共交通機関でのご来場が困難であり、自家用車でのご来場を希望される場合は、お申し込みの際にその旨をお申し出いただき、必ず事前に許可をお取り願います。
定員:
500名(抽選による)
主催:
日文研