■イベント 学術講演会

2015年3月25日 第58回    学術講演会
笠谷和比古教授・末木文美士教授・早川聞多教授退任記念講演会―江戸を語る―
※お申し込み受付は締め切りました。たくさんのお申込みありがとうございました。

挨拶
小松 和彦   国際日本文化研究センター  所長   
司会
倉本 一宏   国際日本文化研究センター  教授   
講演Ⅰ
『江戸時代の新しい歴史像を求めて』
笠谷 和比古   国際日本文化研究センター  教授
(講演要旨)
 江戸時代の幕開けをなすのが関ヶ原合戦であり、従来、家康率いる東軍の勝利をもって、徳川幕府260年余にわたる支配の盤石の基礎を築いたとする認識がなされてきた。しかし関ヶ原合戦の性格も、東軍の軍事力構成もはるかに複雑であり、結果として家康と徳川が獲得した領地は日本全土の三分の一にとどまり、残り三分の二の外様大名領を統治しなければならなかった。この認識を踏まえて、江戸時代の新しい歴史像を探究していく。    
講演Ⅱ
『思想史からみた近世』
末木 文美士   国際日本文化研究センター  教授
(講演要旨)
 かつて近世の思想というと、儒教全盛で、それに対して新たに国学が出てくるというイメージで捉えられていた。また、その思想は、封建的な前近代思想として否定的に見られるか、または近代の先蹤という面が評価されるか、そのいずれかに偏っていた。しかし、実際には近世の思想はもっと豊かな多様性を持っている。中世・近代と対比しながら、近世思想の概要を捉えるとともに、安藤昌益や食行身禄など、具体的な思想家を取り上げて検討する。
   
講演Ⅲ
『江戸絵画に見る表裏一体の表現』
早川 聞多   国際日本文化研究センター  教授
(講演要旨)
 多種多様な江戸絵画を見渡してみると、江戸時代の全期にわたつてある特色が見てとれる。その中で私が特に注目してきた作品は、江戸初期の洛中洛外図屏風・舟木本であり、与謝蕪村の文人画「四季山水図」であり、鈴木春信の見立絵、そして浮世絵の春画などである。ここではそれらの内に「雅と俗」「公と私」「表と裏」が一体として表現されてゐる様子を紹介し、その意味を問ひたい。

発表は日本語のみ   
場所:
国際日本文化研究センター内講堂(日文研ホール) (京都)
開場時間:
12:45
開始時間:
13:30
終了時間:
16:40
送迎バス:
往路:阪急桂駅西口より12:30~13:00の間に4台無料バス有。 復路:終演後すぐに阪急桂駅西口行き4台無料バス有。
申込み:
受講料 :
無料
申込み方法:
3月4日(水)必着にて、抽選により決定します。
① 申込方法:
ハガキ、FAX、E-mail でのみ受付
(郵便番号・住所・氏名・ふりがな・電話/FAX番号・催し物名を明記のこと)
1申込につき2名まで受付。(2人目の氏名等も必ず記入してください。)
3名以上のお申し込みは、無効とさせて頂きます。
② 申込 ・ 問合せ先:
〒610-1192
京都市西京区御陵大枝山町3-2
国際日本文化研究センター研究協力課
(TEL)075-335-2078
(FAX)075-335-2092
(E-mail)koenkai@nichibun.ac.jp

※備 考: 抽選結果は当落を問わず3月12日頃にお知らせします。なお、定員に達しない場合は期日以後もお申込みを受け付けます。電話でのお申込みはお受けしておりません。
お申し込みの為お預かりした個人情報は、大学共同利用機関法人人間文化研究機構が主催する催し物のご案内のみに使用します。

ご注意:
自家用車でのご来場は、近隣への迷惑ともなるため、固くお断りしております。
但し、車椅子をご利用されている等、公共交通機関でのご来場が困難であり、自家用車でのご来場を希望される場合は、お申し込みの際にその旨をお申し出いただき、必ず事前に許可をお取り願います。
定員:
500名(抽選による)
主催:
日文研